NEW

『おじゃる丸』声優・小西寛子氏が激白、私がNHKに声を無断使用され、告訴に至るまでの全容

文=深笛義也/ライター
【この記事のキーワード】, , ,

NHKを告訴へ

 そして8月1日、警視庁渋谷署への告訴状の提出に至った。この問題に関してNHKに電話取材したところ、「無断使用の事実はないというふうに、私どもは聞いております」との回答であった。小西氏や事務所社長らがプロデューサーと製作会社社長などから「黙って言うとおりにしないとアニメ業界で仕事できなくしてやる」と言われたことに関しては、「小西さんの契約終了まで仕事を続けておられまして、収録の話が来なくなったというものではないと、私どもは聞いております」との見解を示した。

 番組を一新するという連絡だったが変わったのは小西氏だけだったことについて見解を問うと、「ここでは、それ以上のことはわかりません」と言う。

 さらに、横領の疑惑については、メールでNHKより以下の回答が届いた。

「NHK関連団体およびNHKでは、ご指摘のような横領事案は起きていません。ご指摘の当該社員については、関連団体が内規に則って適切に対処しています」

 仮に、著作隣接権を侵害しているとすれば重大な刑事犯罪であり、ましてや視聴者から徴収する受信料で成り立っている公共放送のNHKが、これを放置するなどしていれば、我が国の知財文化の発展を著しく阻害する行為である。

 小西氏の声を愛するファンは多く、彼女はシンガーソングライターとしても、いくつもの作品を発表している。小西氏に、今後の展望を聞いたところ、こう答えた。

「シンガーソングライターで食べていこうなんてことは、さらさら思っていません。今取り組んでいるのは、子どもたちに音楽を含めて、いろんな体験をさせてあげる『アーリーラーニング』です。また自衛隊の退職者の方々への就労支援を行っています。自衛隊というのはやはり特殊な組織なので、社会に出たときのギャップで困っている退職者がいらっしゃるので、そうした方々への支援を行っています」

 小西氏は、社会に向き合って生きている。今回の告訴は、自分の被った被害の回復にのみこだわったものではなく、いかに文化を守り発展させていくかという見地に立ったものといえるだろう。
(文=深笛義也/ライター)

情報提供はこちら

RANKING

11:30更新
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合