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首都直下地震、北海道地震と同じ原因で発生か…東京もブラックアウトの可能性

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北海道胆振東部地震の影響で停電が続く札幌市内の様子(写真:毎日新聞社/アフロ)
 観測史上最大の地震が北海道を襲った。9月6日に発生した北海道胆振東部地震はマグニチュード(M)6.7、最大震度7を記録し、震源地は胆振地方中東部だった。


 地震発生のメカニズムはさまざまだが、原因は大きく「活断層」か「プレート境界」に分けられる。しかし、京都大学防災研究所附属地震予知研究センターの橋本学教授は「そのどちらでもない可能性が高い」と語る。

 橋本教授は「今回の地震は、いわば第3のタイプであり、発生が懸念される首都直下地震も同じタイプとなる可能性が高い」と示唆する。「地震予測に過剰な期待を抱くべきではない。いつどんな地震が起きるかわからないため、防災や備えもケースバイケースであることが重要」と説く橋本教授に話を聞いた。

特殊な地域で起きた「第3の地震」


――北海道は地震の少ない地域とされており、今回の発生は意外でした。特徴などはありますか。

橋本学氏(以下、橋本) 内陸の活断層やプレート境界に起因するものではないでしょう。震源地の付近には、日高山脈、札幌や苫小牧に向かう石狩低地帯があります。また、札幌から浦河沖にかけてプレート境界の名残があります。北海道の東部と西部がここで衝突していることで、大きな力が働いたのではないでしょうか。現時点では確証はないですが、そう解釈しない限り、今回の地震は理解できません。

 また、活断層が原因である可能性が低いのは、震源が37キロ、つまり深すぎるからです。活断層でもプレート境界でもないとすると、今回の地震は第3のタイプといえます。「○○断層帯が動いたのでは」という小さな視点ではなく、「地殻に東西から力が加わり、大きなひずみが生じる」という大きな視点で分析することが必要です。

――今回の地震と同じようなタイプの地震は、過去に発生していますか。

橋本 学生時代、1982年に発生した浦河沖地震について研究しました。その結果、プレート境界に起因する地震ではないことがわかり、この地域が特殊な場所であることはわかっていました。

 浦河沖地震については、地質学者で東京海洋大学の木村学特任教授も研究しており、「日高山脈にかつてのプレート境界があり、衝突活動がある」という論文も発表されています。そのため、研究者の間では「北海道のあの地域には、プレートの運動とは別に、東西の方向に圧力が働いている」ということは、わりと知られていました。

――しかし、メディアは相変わらず「活断層」や「プレート境界」説を取り上げることが多いです。

橋本 それは、メディアが“犯人捜し”をしているからです。しかし、犯人は別の場所にいるかもしれません。阪神・淡路大震災や十勝沖地震、さらに南海トラフ巨大地震のようなタイプとは異なる要因の地震が、今後も発生する可能性はあります。

 地震の報道に関しては、メディアだけが悪いわけではなく、きちんと情報発信をしない地震学者にも責任があると思います。先に述べたように、今回は震源が37キロという深さなので、活断層説を唱えるのは無理があります。熊本地震の震源は深さ11キロ、阪神・淡路大震災では16キロですから、活断層を原因とする過去の大地震の倍以上の深さです。そこになんの疑問も抱かないような科学者は信用に値しないでしょう。

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