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『義母と娘のブルース』第9話終盤で鳥肌立つ→感動絶頂で最終回突入…視聴率20%超えか

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『義母と娘のブルース』公式サイトより

 綾瀬はるか主演の連続テレビドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)の第9話が11日に放送され、平均視聴率は前回から1.8ポイント増の17.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)、2週連続で自己最高を記録したことがわかった。この勢いだと、次回の最終回で20%超えも十分に予想される。

 このドラマは、バリバリのキャリアウーマンだった岩木亜希子(綾瀬)が子持ちのサラリーマン・宮本良一(竹野内豊)と結婚し、良一の娘・みゆき(横溝菜帆/上白石萌歌)の母として奮闘する物語。もともと余命わずかだった良一は第6話で天に召され、その後は高校生に育ったみゆきと亜希子を中心に物語が展開されている。

 亜希子が仕掛けた「ベーカリー麦田」リニューアル作戦は功を奏し、テレビで紹介されるほど評判の店になる。時には自分を叱咤し、時には持てるスキルとコネをフル活用して店を盛り立てる亜希子の姿に、店主の麦田章(佐藤健)は女性としての魅力を感じるようになっていた。みゆきはそんな麦田の態度に気付き、2人の恋を応援しようと決める。

 だが、恋愛に疎い亜希子は麦田のアピールに気付かない。そこでみゆきは、亜希子にさりげなく麦田をプッシュする作戦に出る。ところが、その言い方が「店長って相当イケメンだよね」「店長に似た赤ちゃんとか絶対かわいいよね」といった、あまりにもわざとらしいものだったため、亜希子にはまったく伝わらない。それどころか、麦田とみゆきが付き合っているのではないかと早とちりしてしまい、ものすごい剣幕で「私の娘をもてあそばないでください」と麦田をとがめた――という展開だった。

 パン屋再生の話は序盤であっさり決着が付き、その後は麦田の恋が成就するかどうかの話になってしまったため、途中でつまらなく感じた視聴者も多かったのではないだろうか。視聴者が初回から見続けてきたのは亜希子とみゆきの物語であって、麦田の恋の行方や、亜希子のラブストーリーを見たいわけではないからだ。筆者も終盤まで、「今回はハズレ回かな」と思っていた。

 ところが、わずかその十数分後、エンドロールが流れる頃には鳥肌が立つほどの感動を覚えていた。やはり、このドラマは只者ではなかった。謎を謎のまま引っ張り続けて最後に種明かしするのでなく、伏線を伏線と感じさせずに終盤まで話を進め、視聴者が予想もしていなかった時点で一気に「すべてに意味があった」ことを明かしてくれた。ここまで鮮やかに伏線を回収する連続ドラマは、1年に1、2本あるかどうかではないだろうか。

 その伏線とは、パン屋を継ぐ前に職を転々としていた麦田が、1話から6話まで毎回必ずチョイ役で登場し、亜希子や良一と微妙に関わっていた件だ。6話のラスト付近でパン屋の店主として登場するまで、麦田は視聴者にとって意味の分からない謎の存在でしかなかった。毎回亜希子や良一の身の回りに何かしら小さな影響を与えてはいたが、単に「9年後に知り合う前に実は会っていた」というだけの描写なのだろうと解釈していた人も多かったことだろう。

 ところが今回、ふとしたことから亜希子は、9年前に何度も麦田と関わっていたことに気付く。一度目は、当時勤めていた会社に出入りしていたバイク便の配達員として。二度目は、良一が花を買ってきてくれた移動花屋の店主として。そして三度目は、良一の葬儀で乗った霊柩車の運転手として。麦田はその日、火葬される良一を見送るみゆきの後ろ姿を目にして「生きているうちに親孝行しなければ」と思い立ち、運転手を辞めてベーカリー麦田を継ぐことを決意したのだった。

 このドラマをずっと見てきた視聴者は、この場面ですぐにピンと来たはずだ。そう、亜希子とみゆきは「小さな奇跡」を見付けることを大切にして生きてきたのだ。亜希子にとって、たまたま勤めたパン屋の店主と実は昔から縁があったというのは「小さな奇跡」どころではない。それどころか、今のベーカリー麦田があるのも、言ってみれば亜希子とみゆきのおかげだ。もはや運命的に結ばれていると言っても過言ではない。亜希子が麦田の告白を受け止めたのも、この「小さな奇跡」の積み重ねを信じたからなのかもしれない。

 実は原作では、麦田はみゆきが成長してからしか登場しない。つまり、9年前に亜希子が麦田に遭遇していたというのはドラマオリジナルの設定だ。このため、5話あたりまでは「佐藤健の役には意味があるのか」という疑問が視聴者から上がっていた。ところが、9話が終わった今の時点でははっきりと断言できる。麦田が、チョイ役で当初から登場していたことには大いに意味があったのだと。もし9年前の「小さな奇跡」の積み重ねが描かれていなかったとしたら、麦田の恋愛ストーリーはかなり唐突な印象を与えたはずだし、視聴者の反感すら買ったのではないだろうか。そこまで見越して初回から伏線を張っていたであろう森下佳子氏の脚本は、お見事と言うほかない。最終回の内容はほぼまったく明かされていないが、ここまできたら必ずや感動のフィナーレを描いてくれるはずだ。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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