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もっとも高価な魚沼産コシヒカリが食味ランキングで陥落…つや姫とひとめぼれが逆転

文=山田稔/ジャーナリスト
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魚沼産コシヒカリの“格落ち”と北海道産米の健闘

 というと、毎年話題になるのが「食味ランキング」の結果だ。日本穀物検定協会が「良質米作りの推進とコメの消費拡大に役立てるため」に1971年から実施している食味試験の結果をランキングにまとめたもの。

 17年産のランキングでは、最高ランクの「特A」に43点が選ばれたが、同時に驚く結果が出た。1989年から最高ランクの「特A」を維持し続けてきた魚沼産コシヒカリ(新潟県)が、次ランクの「A」に陥落してしまったのだ。天候不順が作柄に影響を与えた可能性を指摘する声も出ているが、一方で置賜産つや姫(山形県)、県北産にこまる(高知県)、西部産ひとめぼれ(大分県)などが、初めて「特A」を獲得した。全国各地でうまい米づくりが進み、米どころとしてもうかうかできなくなってきたということだ。

 そうしたなかで、近年めきめきと評価が高まっているのが北海道の米である。かつては「やっかい道米」と揶揄されたが、食味ランキングでは、ななつぼしが10年から、ゆめぴりかが11年から「特A」の座を守り続けている。特に、ゆめぴりかはタレントのマツコ・デラックスを起用したテレビCMをはじめとするPR効果もあり、今では全国的な知名度と人気を誇るブランド米となった。

「ゆめぴりかは、『夢』とアイヌ語で『美しい』を意味する『ピリカ』を合わせた名前で、1997年に道立上川農業試験場で、北海287号を母、ほしたろうを父として、手作業で人工交配したのが出発点。新品種としてデビューしたのは2009年です。12年かけて誕生したわけです。たんぱく含有率基準をはじめとする徹底した品質管理が高い評価につながったのです」(経済ジャーナリスト)

 果たして今後、魚沼産コシヒカリの巻き返しはなるのか。

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