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年間300回以上の講演家が明かす、あがり症を克服する秘訣(4)

講演のプロが実践する「人前での話し方」<実践編>

構成=編集部
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「第一声」で聞き手を驚かせる

――では、プレゼンする部屋に入ったら、何を意識しますか?

鴨頭 姿勢、声の張り、表情。この3つです。特に姿勢は大事です、猫背のままだと張りのある声も出せませんし、表情も姿勢を正せば締まります。声で言えば、企画採用を決める決裁者の後ろの壁に届くくらいの大きさを目安にします。

 そして、第一声で「聞き手を驚かせる」ように話し始めます。聞き手の「聞き力」をグラフにするとしたら、ピークは聞き始めの最初です。それを下げない話し始めにすることが大切なんです。

 たとえば、「本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございます。えー、今回の企画はですね……」と話し始めたら、どんどん聞き手の「聞き力」は下がっていきます。そこで、聞き手が「何を話し始めるんだ?」と思うような驚かせる入り方をします。一番やりやすいのは「いきなり入る」ことです。

 たとえば、メガネとイヤホンが一緒になった「メガネホン」という新商品のプレゼンだった場合、よけいな前置きは一切せずに、

「メガネホンです。メガネの機能とイヤホンの機能を兼ね備えた商品です」

……と話し始めます。さらに、続きを

「私の妻がこう言っていました。世の中にもうおもしろい商品なんてない、と。しかし、そうでしょうか?」

 こんなふうに話していくと、聞き手は「こいつは何を話すんだ?」と感情が揺さぶられます。そして、相手が聞く態勢になったところで、論理的なデータや数字を示してプレゼンを展開していけば、自分のペースで話をしていけます。

「目線」は誰に向けるかで変えていく

――なるほど。「いきなり入る」は、意外性がありつつ、誰にでもできる方法ですね。ほかにも、人前で話すときに知っておいたほうがいいポイントやテクニックはありますか?

鴨頭 誰を見てしゃべるかですね。話すときには、決裁者の目を見て話すのが基本ですが、同時に「反論処理」もしていったほうがいいです。

 たとえば、プレゼンの聞き手の中に、いつもコストについて突っ込んでくるAさんがいるとします。その場合、コスト面についての話をするときはAさんを見ながら話すんです。そうすることで、「こっちはわかっていますから」「突っ込むなよ?」というように、予想される反論に対する処理ができます。

 通常の目線の置きどころでいえば、原則として資料は見ないようにします。見ていいのは相手が資料を見ているときだけです。ただ、ずっと人の目を見ているのはしんどいという人もいると思います。そこで役に立つテクニックが、「相手の鼻を見る」です。

 実際にやってみるとわかるのですが、鼻を見ると、相手からは目を見ているように見えるんです。鼻を見ているこちら側は何もプレッシャーを感じませんが、相手はずっと目を見られているように感じるので、これはあがり症の人にとってかなり使えるテクニックだと思います。

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