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年間300回以上の講演家が明かす、あがり症を克服する秘訣(4)

講演のプロが実践する「人前での話し方」<実践編>

構成=編集部
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「ゆっくりしゃべると伝わる」は大きな誤解

――しゃべりのテクニックはありますか?

鴨頭 しゃべるテクニックは、普段から練習していないとなかなか使えませんが、理想は「早くて聞き取りやすい話し方」をすることです。「単語を浮き立たせて話す」と、それができるようになります。たとえば、今言った言葉をそのまま例にしてみましょう。

『理想』は、『早くて』『聞き取りやすい』話し方をすることです(『 』内の単語を強調)。

 単語だけ明瞭に話して、意味がわかるところは流して話す。こうやって話すと緩急や強弱がついて、早くても聞き取りやすくなるんです。

 繰り返しになりますが、こうしたテクニックは本番だけでやろうと思ってもなかなかできません。普段から練習する必要があります。練習には「シャドウイング」という方法があります。動画や音声を聞きながら、遅れて同じ言葉をしゃべるんです。テレビなどで、この人の話し方は聞き取りやすいな、という人を見つけたら、その人でシャドウイングをしてみるといいと思います。

 もし、そうした練習なしでできることがあるとしたら、「なるべく短文で話す」ということです。つまり、「 。」をたくさん入れてしゃべるんです。わかりにくいスピーチというのは、こんな感じです。

「今回のメガネホンという商品はですね、競合他社に圧倒的な差をつける効果があると同時に、我が社の売り上げを向上させるという面ももちろんありますが、えー、さらにあえて言うならば、新しいイノベーションを創出するというブランドイメージにも寄与することができるわけです」

 こんなふうに話すと、何を言っているのか、何を伝えたいのかわかりませんよね? これを短文で話すと、こうなります。

「今回のメガネホンのメリットは3つです。まずひとつ目、他社に圧倒的な差をつけられる。2つ目、売り上げ効果がある。3つ目、イノベーションを創出するというブランドイメージへの寄与。これになります」

 同じ内容なのに、伝わり方の度合いが全然違いますよね。これは意識するだけでもやれることだと思います。あがり症の人は、話す前の準備が不足していることがほとんどです。まずはしっかり準備をして、その上でしゃべりのテクニックについては日々、練習をする。これに尽きると思います。

◇ ◇ ◇

 あがり症の人は、自分のしゃべりのつたなさを自覚していることから、「どうしゃべればいいか?」ということばかりを考えてしまう。だが、人前で話すプロは、聞き手の心にどう響かせるかを考える。プレゼンで大きな成果を上げられるか、人前であがらずにしゃべれるかは、意識の置きどころを「自分」にするか「聞き手」にするかの違いによって左右される。

 鴨頭氏が何度も説くように、話術はとにかく練習が必要だ。一方、人前でしゃべるときに何を意識するかは、その気になればすぐにでも変えられる。まずは、何かひとつでも「聞き手」に意識を向けられるポイントを見つけて、実践してみることが大切なのではないだろうか。
(構成=編集部)

※本記事はPR記事です。

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