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鈴木貴博「経済を読む目玉」

ゾゾタウンのZOZOスーツに競合他社たちが「震えている」理由…一人勝ちの始まりか

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ZOZOTOWN、一人優位が確立か

 当然のことだが、この情報はZOZOスーツを使ってくれている人数が増えないと武器にならない。同時に、さまざまなブランドの商品を買ってくれる顧客から、このようなデータを集積していけないと活用する意味がない。

 つまりユニクロのように単独のブランドのEC通販がこれを始めても活用の余地は小さいし、楽天市場に出店している小さなアパレルのセレクトショップがこれをやろうとしても、母数が小さすぎて効果が出せにくい。

 そして、この方式での競争で最大のポテンシャルがあるのは、日本一顧客数が多く、日本一ブランド数が多いインターネットアパレル通販企業ということになる。その事実とZOZOスーツというアイデアがあまりにフィットしたからこそ、実はZOZOスーツの発表直後、日本の大手インターネットアパレル企業は皆、そのアイデアの潜在性に震えたのである。

 当分の間、ZOZOスーツのデータは数も分析技術も不十分で力を発揮できない期間が続くだろう。しかし、1年たてばさすがにその情報活用の準備は完了するだろう。そこから先は、ひょっとするとZOZOTOWNの一人優位が確立するかもしれない。ZOZOの独走になる可能性があるということで、実はこのZOZOスーツの発表はアパレル業界にとってものすごく大きなニュースだったのである。
(文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)

●鈴木貴博(すずき・たかひろ)
事業戦略コンサルタント。百年コンサルティング代表取締役。1986年、ボストンコンサルティンググループ入社。持ち前の分析力と洞察力を武器に、企業間の複雑な競争原理を解明する専門家として13年にわたり活躍。伝説のコンサルタントと呼ばれる。ネットイヤーグループ(東証マザーズ上場)の起業に参画後、03年に独立し、百年コンサルティングを創業。以来、最も創造的でかつ「がつん!」とインパクトのある事業戦略作りができるアドバイザーとして大企業からの注文が途絶えたことがない。主な著書に『ぼくらの戦略思考研究部』(朝日新聞出版)、『戦略思考トレーニング 経済クイズ王』(日本経済新聞出版社)、『仕事消滅』(講談社)などがある。

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