
元SMAPの香取慎吾がファミリーマートの「お母さん食堂」のイメージキャラクターに起用され、その秀逸なビジュアルが人気を呼んでいる。
お惣菜シリーズ「お母さん食堂」は、「毎日の生活に懐かしくあったかい、美味しくて便利な商品を」とのコンセプトを掲げ、地域限定を含む100品目以上の商品を展開している。
美味しくて便利な商品だが、はたして健康面ではどうか――。そんな視点で、この人気シリーズに注目したのは、「なごみクリニック」(熊本市)で院長を務める亀川寛大医師だ。
亀川医師は「亀ドク」の愛称で、コンビニ、牛丼屋、回転ずし、ハンバーガーショップなどで食事をしては、血糖値を測定。自身のカラダを実験台に、「糖質制限中でも外食できる」ことを確認している。
今年8月には、その調査結果をまとめた『ラーメン好きの医者が教える糖質制限の外食ガイド』(マキノ出版)が上梓され、好評を得ている。
よく知られているように、糖質を摂ると血糖値は上昇する。また、血糖値の急な上昇は肥満・糖尿病の原因となる。加えて、糖質を制限すると、美肌や血管の老化防止、メンタル面での安定などの幅広い効果があることは、一般的に認知されてきた。
ここで大事な点は、糖質を減らしたら、その分、タンパク質や脂質をたくさん摂るということだ。タンパク質や脂質は血糖値を上げず、身体の修復や大切なホルモンの材料となるからだ。
ところが、忙しいビジネスパーソンや一人暮らしの高齢者などは自炊が難しく、「糖質制限を取り入れにくい」という声もある。
そこで、コンビニ食や外食が続くなかでも糖質制限ができないか、亀ドクは自らのカラダを使って確認し始めたのだ。
今回は「お母さん食堂」で糖質オフが可能なのか、亀ドクの検証結果を紹介しよう。
1食糖質20g以下の「ガチ糖質制限」も可能
「お母さん食堂」のパッケージの栄養成分表には、糖質量ではなく炭水化物量が掲載されているものが多い。「今回は炭水化物量を目安に、1食20g以下を考慮して次の5品を選びました」と亀ドクは言う。
・商品ごとの炭水化物量
「国産豚の豚もつ煮込み」…8.8g
「チキン入りトムヤムスープ」…7.7g
「さばの塩焼き」…0.5g
「やげん軟骨焼き」…0.5g
「砂肝焼き」…0.3g
以上の炭水化物量の合計は17.8gだ。