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石徹白未亜「ネット依存社会の実態」【アプリ四季報 2018年4~6月】

ウェブでは「東洋経済」が「文春」を圧倒なのに雑誌では真逆になっている理由

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「週刊女性」「女性自身」「週刊文春」はスキャンダルやゴシップなどに強みがあるのに比べ、「週刊東洋経済」「AERA」は経済、社会、ビジネス系だ。後者のいわゆる“堅い”読者のほうが雑誌を買う意欲、つまり情報に金銭を払う意欲がある印象だったが、結果は逆になっている。

ネットニュースを読む読者心理

 雑誌系ニュースサイトにおいて圧勝となった東洋経済オンライン。その理由は、さまざまだろう。ついクリックしたくなるタイトルのうまさ、ひとつの記事を読んだ後に周囲に出てくる関連記事の出し方などの技術的な工夫や、時勢に合った著名な執筆陣などが理由として浮かぶが、さらに、このなかには「(ゴシップやスクープよりも)教養として、ためになるように思えるから」という読者側の気持ちもあるのではないかと思う。

 私自身、かつて日がな一日ネットを見ていたことがある。その際、見た後で「なんでこんなことに時間を費やしてしまったのか」と一番後悔したのは、「発言小町」や「2ちゃんねる」などの掲示板サイトだった。嫌いな著名人の悪口や、反社会的であったり常識的でなかったりする考えの人が大勢にやり込められていくような“下世話なコンテンツ”は、最初は見ていて楽しいが、10分もすると、そんなものを見ている自分自身にうんざりしてくる。

 芸能などのスキャンダルも「最初は楽しいが、食傷していく」という点は似ている。一方、東洋経済オンラインが得意とする知識、教養、経済、社会、ビジネスといった、いわゆる「お勉強系」は読後の後悔を感じにくい。お勉強は大義名分になる。しかし、だからこそ、逆に「見過ぎる」可能性もあるということは、特にお勉強系サイトが好きな人こそ心にとどめておいたほうがいいように思える。

 ネット依存というと、だらしなさから来ている印象を持たれがちだが、むしろ「知識欲(ただし、実生活となんらリンクしないか、ほぼリンクしない)」によって、自分が思っている以上に日々の時間を奪われている人は少なくないはずだ。

 もちろん目先の利益だけではなく、のちに生きてくる教養もある。しかし、今の情報過多社会は「知ること」に時間を奪われやすい。「知ることはいいことだ」という前提も、そうとは言えなくなりつつある。情報を知るつもりで見ているのに、むしろ情報に取り込まれ、動く機会を奪われているのではないだろうか。

 後編では、引き続き岡田氏に、2018年4~6月を象徴するアプリを紹介していただく。
(文・構成=石徹白未亜/ライター)

【※1】
〈雑誌発行社会員〉Web指標一覧 2018年4-6月」(日本ABC協会)

【※2】
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