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不動産フリマサイト「FLIE」の利用者急増…数百万円単位の仲介手数料が不要に

文・取材=A4studio
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購入希望者からすれば、新築分譲物件を購入するのと同じような感覚

 では不当に高額な物件が販売されていないかなど、価格の審査は行っているのだろうか。

「結論から申し上げますと、物件価格の審査などは行っておりません。ただ、家に限らず、ほとんどすべての商品は特に価格の審査など行われていないと思われます。また、買主は高いと思うなら買わない、または交渉するという手段を選択できますので、この点においても新築分譲物件を購入するのとほとんど変わらないとお考えください。自分のなかに見積もりなどのプランがあるなら、騙されて不当な値段で購入してしまうことはないかと思います」(同)

 ここまでの話をまとめると、不動産業者を見極める最低限の知識や、ある程度の物件相場を把握しておけば、不動産仲介を通さないデメリットはほぼないように思える。では、逆に不動産仲介を通すメリットとはなんだろうか。

「基本的に不動産仲介業者というのは、自分の代理人として物件探しや売主との交渉、スケジュール調整を行ってくれるなど、ときに物件探しの相談に乗ってくれるサービスです。家探しや折衝といった手間をかける余裕がない、または面倒だという方は不動産仲介を通すほうがいいと思います。

 つまり、不動産のフリマサイトを利用する購入方法や購入手続きは、新築分譲物件を購入する感覚とほとんど一緒と考えていいでしょう。自分のなかに譲れないポイントや資金面の計画を持ったうえで、アグレッシブに行動できるなら、お得にご利用いただけると思います。

 ただ、現状は個人対法人で不動産取引するサイトですが、将来的には個人対個人で取引できるプラットフォームの導入も検討しております。その場合、今回ご質問いただいた点がすべて懸念事項となってまいりますので、今後はそれらの問題解決を課題として、サービスのシステムを構築していく予定です」(同)

 フリマサイトである以上、トラブルなどが起こった際、自己責任となる部分も多いのではないかと考えていたが、決してそんなことはないようだ。売主とのやり取りなど手間はかかってくるが、それを考慮してもお得度や利便性は非常に高いサービスといえるだろう。

 端的にいえば、現時点のサービスは個人対個人でなく個人対法人である分、一般的にイメージするフリマサイトよりも自由度は低いが、その分、安全性は高いということだろう。新たな家探しのかたちとして、徐々に定着していく可能性を秘めたサービスなのではないだろうか。
(文・取材=A4studio)

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