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米国、山口組に経済制裁発動…すでに司忍組長や高山清司弘道会会長の資産を凍結

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国際的な金融ヤクザに変質した

 日本のヤクザを取り締まるのに、なぜ米財務省が乗り出すのか。反社会的勢力と対峙するのはFBI(連邦捜査局)の仕事と思われがちだが、証券取引などの金融犯罪は財務省の所轄だからである。日本の暴力団が金融ヤクザとして米国の証券市場に進出してきたことで、危険組織としてターゲットにしたのだ。

 元山口組系組長で金融ヤクザだった猫組長と、エコノミストの渡邉哲也氏が『山口組分裂と国際金融』(徳間書店)で、ヤクザと国際金融のつながりを解説している。

 それによると、株式市場の国際化などグローバリズムの波がヤクザの世界を一変させたという。豊富な資金を持つ山口組が最初に手を出したのは、株式の仕手戦だった。仕手筋のスポンサーとなって稼いだ。

 次に手がけたのはIPO(新規株式公開)だ。上場前に株式を仕入れ、高値を演出して売り抜け巨額を懐にする。香港、シンガポールなどの複数のファンドを経由して投資。真の資金の出し手はわからない。ヤクザのシノギは、カネがカネを生む証券に変わった。

 さらに、エクイティファイナンスの世界に進出した。エクイティファイナンスとは、新株発行、CB(転換社債型新株予約権付社債)の発行などエクイティ(株主資本)の増加をもたらす資金調達を指す。タックスヘイブン(租税避難地)で債券を発行する手法に飛びついた。

 日本で海外の有価証券を買い、海外に持って行って換金する。原油取引にまつわる先物相場や為替FXへの投機に参入。ヤクザは国際金融市場の有力プレーヤーとなった。

 米ニューヨークや英ロンドンをマネーロンダリングの拠点とし、きれいなカネに変えて投資を続けてきた。いわばハゲタカファンドならぬ、ヤクザファンドだ。

 こうしたマネーロンダリングはまかりならぬと、米財務省が立ち塞がった格好だ。ヤクザの国際的な資金ネットワークを解体することを目指し、金融ヤクザを標的にした。

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