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六代目山口組が今年もハロウィンでお菓子配りをするも一部で反発が…任侠山口組ではブロック会議が開催

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六代目山口組本部で行われたハロウィンでのお菓子配り

 当サイトでも既報の通り、8月以降、多数の離脱者を出すことになった任侠山口組。そんな同組織内にあって、今なお盤石な勢力を保持する地域が存在する。それは信州、長野県だ。今春、長野県で行われた親睦を兼ねた花見会では、約200人の任侠山口組関係者が集まり、その存在を内外に示したことがあった。

「長野県という地域は、二次団体である竹内組を筆頭に、傘下組織の団結力がとても強い。みんなが1人のために、という精神が組員の間に浸透しており、昨今は任侠内部が揺れているかのようにいわれているが、この地区はまったく揺れていない」(地元関係者)

 その任侠山口組の牙城ともいえる長野県で10月29日、関東の傘下組織を中心としたブロック会議が開かれている。

「関係者の間から漏れ伝わってくる話によれば、ブロック会議は約3時間行われたようで、昨今、任侠山口組については六代目山口組への加入が囁かれていましたが、ここでは当面は一本(独立組織)でやっていく方針があらためて確認されたのではないかとみられています。またヤクザ組織の原点であった盃ごとについても議題に上がったのではないかと聞こえてきています」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 結成以来、任侠山口組では、これまでのヤクザ社会の常識を超えて、盃による親分・子分といった縦のつながりではなく、同志としての横のつながりを重視してきた。それがここにきて、盃ごとを取り入れるべきか否かが検討され始めたというのだ。組員の離脱が相次ぐなか、その流れに歯止めをかけるために、保守的な要素も含んだ新たな組織改革に入ったともとれる。

六代目山口組によるハロウィンの波紋

 一方、六代目山口組では近年恒例となっている行事が行われた。

 いつからか一大イベントとして、すっかり世間で認知されることになったハロウィン。今年もハロウィン当日の10月31日、神戸市灘区にある六代目山口組総本部では、近隣住民に対してお菓子が配られた。

 六代目山口組が分裂することになった3年前には、この行事をいったん中止。分裂の影響がこうした面にまで及んだことを窺わせたが、翌年からは再び再開。分裂下でも、六代目山口組は平生と変わらぬ活動をしているという姿勢をアピールすることにつながった。しかし、今回は別の角度からの牽制が入ったのだ。

 それはすでにマスメディアでも報じられているが、組員らがお菓子を配るのに先立ち、一部の地域住民がハロウィン当日に、お菓子を配ることに反対するパレードを行ったのである。

 六代目山口組関係者によれば、そういった兼ね合いから、お菓子配りは例年よりも時間帯を早めて準備されており、大きな混乱はなかったという。

 ヤクザ問題に詳しい弁護士によれば、組員からお菓子をもらえば、子どもたちがお菓子をくれたヤクザが良い人だと認識してしまうことを地域住民は懸念しているという。そのため、暴力団排除条例を改正して、そうした行事を開催できないようにするべきだという主張を展開しているようだ。

 確かに、暴排条例施行以来、一般人とヤクザとの密接交際は禁じられている。しかし、現実はどうだろうか。何かあれば、虚栄を張るために一般人が平気でヤクザ組織の名前を騙る現状は変わっておらず、ヤクザにトラブル解決など相談ごとをする一般人が少なからずいることも確かだ。

「お菓子を組員からもらう子どもたちの表情は、みんな笑顔でした。自転車で親御さんが子どもたちと一緒にやってきて、組員たちからお菓子を受け取っている人たちもたくさんいました。それは傍目にも微笑ましく映っていました」(地元記者)

 日本は法治国家である。ヤクザであれ一般人であれ、法に背き悪いことをすれば、それは厳罰に処するべきだ。その厳罰化が、ヤクザの場合は、一般人よりも厳しくなることも仕方ないところだろう。

 だが、行き過ぎた締め付けは、必ず次の難題を生み出すことに気づかなければならないのではないだろうか。それが、“半グレ”と呼ばれる、ヤクザでも一般人でもない、当局では捕捉しきれないアングラ集団の台頭につながってしまい、極論を述べれば、そうした集団による特殊詐欺などの犯罪を拡大させてしまったのではないか。

 ある法曹業界関係者は、「国家がヤクザを本気でヤクザを根絶しようと思えば簡単です。暴排条例を改正し、ヤクザ組織の結社すら認めない“結社法”を施行すれば、世論を味方に間違いなく可決するでしょう。それをやらないということは、どこかにまだ、ヤクザ組織を必要悪とする空気があるのかもしれません」

 反社会的勢力と位置づけながらも、今でもどこかでは社会との接点を持ち続けているのがヤクザの実態でもある。今年のハロウィンをめぐる騒動は、その歪みが浮き出た一端といえるのかもしれない。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

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