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『まんぷく』は「覚悟」と「再起」の物語…あらすじ&キャストに隠された高視聴率の秘密

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連続テレビ小説『まんぷく』|NHKオンライン」より
 10月1日の放送開始から第5週まで平均視聴率は全話20%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を超え、クチコミも絶賛の嵐。連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)は、数字も評判もロケットスタートを切った。


「妻・福子(安藤サクラ)の支えで夫・萬平(長谷川博己)が世界初のインスタントラーメンを誕生させる」という最大の見せ場こそわかっていたものの、そこに至る内容は未知数だったのも事実。それだけに、早くも視聴者の絶賛を集めた制作陣の仕事ぶりが際立っている。

 もうすぐ40話台に突入し、全151話の約3分の1にあたる50話が見えてきたところで、ようやく作品の全体像が浮かび上がってきた。

「朝ドラの難所」序盤が盛り上がった理由


 朝ドラや大河ドラマのような長丁場では、必然的にテーマから遠くなる序盤の描き方が難しく、制作陣にとっては「どう乗り切るか」という腕の見せどころ。

 しかし、『まんぷく』は「主演に演技派を起用し、助演を美男美女で固める」「定番の子役時代を排し、ヒロインが1週目でいきなり告白される」「序盤から家族や友人とのハートフルな人間ドラマを出し惜しみせずに見せる」など、プロデュースの妙で盛り上げて乗り切った。

 そのなかで見えてきた『まんぷく』のキーワードは、「覚悟」と「再起」の2つ。

「憲兵隊に逮捕され、拷問に耐える萬平。彼を助けるために奮闘する福子」「福子の母・鈴(松坂慶子)から反対されても、決して結婚をあきらめない福子と萬平」「従業員を雇って製塩業に挑む萬平と、金策や認可に向けて奔走する福子」、いずれも2人の強い覚悟を感じさせるシーンだった。

 特に現在進行中の製塩業は、まだ認可されたわけでも、塩が売れたわけでもないにもかかわらず、15人もの若者を雇う萬平と福子の覚悟は相当なもの。まさに男気と女気、夫婦の心意気あふれる展開が視聴者を引きつけている。

 また、「逮捕され、心身ともに傷つけられた」「戦争で家と仕事を失ってしまった」「ハンコ売りを模倣されて行き詰まった」などの苦境から再起する描写も目立つ。この先、萬平は製塩業に加え、栄養食品の開発にも乗り出し、そのなかでさまざまなトラブルに見舞われていくという。メインとなるインスタントラーメンの開発も含め、福子と萬平の覚悟と再起が何度となく描かれていくだろう。

“マネージャー・福子”の活躍に期待


「覚悟」「再起」というと重い作風と感じがちだが、福子と鈴の愛嬌ある姿を散りばめた『まんぷく』は、シリアスになりすぎることがない。実際、姉・咲(内田有紀)が病死しても、戦況が悪化する一方でも、萬平が理不尽な拷問を受けても、福子と鈴のやり取りをはさむだけで視聴者は重いムードを軽減させられていた。

 だから、妻が夫を支える「内助の功」も、福子が実践することでどこか明るさを感じさせる。萬平は安定をよしとせず冒険を好むタイプだけに、今後も浮き沈みの激しい日々が描かれるだろう。そこで求められるのが、福子のマネジメント力。

 もともと福子は、不器量で貧乏なことにも気付かない鈍感な人柄ながら、高等女学校を卒業して「大阪東洋ホテル」に就職し、電話交換手やフロントとして英語も駆使していたほど聡明な女性。萬平に黙ってついていくだけの女性ではなく、ときに道標を示していくと思われる。

 一方、萬平は「理創工作社」のとき、マネジメントを加地谷圭介(片岡愛之助)に頼って失敗した生粋の職人。理想を掲げてばかりで、お金や対人関係の感覚が鈍いだけに、妻という立場を超えた“マネージャー・福子”の力が必要とされるはずだ。

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