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木村隆志「現代放送のミカタ」

『まんぷく』は「覚悟」と「再起」の物語…あらすじ&キャストに隠された高視聴率の秘密

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「さまざまな仕事に挑んで失敗し、どん底の状態から再び立ち上がる」という物語は、否定的な声も多かった前作『半分、青い。』と似ている。「テンポがよく、ドラマチック」という長所がある半面、「支離滅裂な印象を与えやすい」という短所もあるタイプの物語なのだが、夫婦の物語としての感動がベースにある『まんぷく』には否定的な声があがらないのではないか。

 インスタントラーメンの開発が描かれるのは、来年1月下旬以降といわれている。それまでの約2カ月あまりをどう盛り上げるのか? 鍵を握っているのは、脚本家の福田靖だろう。ただ、『HERO』(フジテレビ系)、『海猿』(同)、『DOCTORS~最強の名医~』(テレビ朝日系)、『グッドパートナー 無敵の弁護士』(同)などのドラマで、さまざまな職業を遊び心たっぷりに書き上げた福田なら不安はない。

“準オリジナル”でエンタメ度は高い


 NHK大阪放送局制作の朝ドラは、『マッサン』『あさが来た』『べっぴんさん』『わろてんか』と実在の人物をモチーフにした戦争前後の物語が定番。ただ、『まんぷく』はほとんど資料がなく、関係者のヒアリングをベースにした“準オリジナル”だけに、制作サイドがエンタメ性を高められることが強みだ。

 さらに、インスタントラーメンやカップラーメンという親しみのある商品が誕生したときのカタルシスは、上記の作品を超えるかもしれない。

 萬平のモデルになった安藤百福氏は、「食足世平(しょくそくせへい)」=食が足りてこそ世界が平和になる、「食創為世(しょくそういせい)」=食を創り世の為に尽くす、などの言葉を、創業した日清食品の企業理念として掲げていた。

 我々視聴者は、塩、栄養食品、ラーメンがつくられる様子を見て、先人の偉大さや腹いっぱい食べられる幸せを感じるだろう。それもまた、『まんぷく』の醍醐味といえる。
(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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