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またも六代目山口組への大型移籍が決行される…長崎県内最大組織が二代目光生会に加入

文=沖田臥竜/作家
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またも六代目山口組への大型移籍が決行される…長崎県内最大組織が二代目光生会に加入の画像1三代目石湊会の移籍先となった二代目光生会の本部事務所

 2017年8月、長崎県内最大暴力団として、長崎県警が暴力団対策法に基づく指定暴力団への認定を検討していると報じられた組織があった。その模様は当時、当サイトでも報じているが、その組織こそ「三代目石湊会」である【参考記事「あらたなる指定暴力団が誕生か?」】。

 三代目石湊会は、その後も指定暴力団として公示されていないものの、山口組傘下には収まらない一本独鈷(独立組織)として現在まで独自路線を貫いていた。それが10月27日付をもって、六代目山口組二代目伊豆組傘下の二代目光生会に加入したことが明らかになったのだ。

 地元関係者によれば、それより以前に三代目石湊会傘下組織の中には、別の六代目山口組系組織に移籍していたところもあったようで、三代目石湊会本体としては、数十名の勢力で二代目光生会へと加入することになったという。

「数カ月前に、石湊会傘下組織が六代目山口組系組織に移籍した際には、すでに光生会サイドでは石湊会本体の吸収を目指して動いていたという話だ。今回、それが実現することになったということだろう」(六代目山口組系幹部)

 二代目光生会といえば、福岡県内を本拠とする組織で、そもそもは六代目山口組の二次団体だったが、2016年、地盤強化のために同じく福岡県に本部を置く六代目山口組の二次団体・二代目伊豆組へ合併するかたちで加入した。創設者の光安克明初代は、六代目山口組執行部の一端を担っていたこともあったほどの人物だ。

 二代目伊豆組に参入した際に、光安初代は六代目山口組若頭補佐の任を離れ、二代目伊豆組の名誉職へと就くことになった。同時に代目を同会で若頭を務めていた二代目池組・池豊組長(現・二代目光生会会長)に禅譲。二代目伊豆組に加入すると同時に執行部入りを果たし、現在は「三役」といわれる本部長の要職に就いている。

「今回、そこに石湊会が加わったのだ。福岡、長崎県下においては、さらなる勢力拡大を果たし、盤石な組織となったのではないか」(地元関係者)

 なぜここへ来て、任侠山口組傘下組織だけではなく、六代目山口組に復帰を果たす組織、組員が相次いでいるのか。これについて、ヤクザ事情に詳しいジャーナリストは、このように分析する。

「最終的には組員の間で、六代目山口組の代紋の重みが再認識されてきているのではないでしょうか。同じ山口組を名乗っていても、六代目山口組サイドでは、神戸山口組も任侠山口組の存在も認めていないといわれています。六代目山口組から大義を掲げて離脱したものの、今もさほど大きな動きがない神戸、任侠組織に対して、各組員たちの間には意識の変化が現れ始めたのではないでしょうか」

 このジャーナリストの分析にもあるように、神戸山口組や任侠山口組が、現在も六代目山口組と並行して存在し続けているのは確かだが、時間の経過が六代目山口組サイドへの移籍を後押しし始めているのかもしれない。表面上は激しい衝突や抗争事件につながるような緊迫した事態は起こっていないように見えるが、水面下では引き抜きや移籍などの激しい動きが続いているようだ。

(文=沖田臥竜/作家)

沖田臥竜/作家

沖田臥竜/作家

作家。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』(サイゾー文芸部)はドラマ化もされ話題に。最新刊は『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』(同)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

Twitter:@pinlkiai

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