志願したい大学ランキングに異変…早稲田が1位、慶應が7位転落、青学が大躍進の理由

日大ブランドが崩壊しない理由

「志願したい大学」ランキングは、時代とともに変遷してきた。

「リーマン・ショック前は早大が強く、その後は明大が逆転し1位になりました。ここ数年は早大と明大の2強ですが、その一角に青学大が食い込みつつあるという構図です」(同)

「志願したい大学」で理系1位(関東)に輝いた日大は、アメフト部の問題に端を発する大学の体質が非難を浴び、志願者数減少も取り沙汰された。日大教職員組合の調査によると、オープンキャンパスの来場者数が今年度は3万5773人で、昨年度から7955人(18.2%)の減少だという(調査に回答した10学部の来場者数の集計)。

 やはり、日大ブランドは崩壊してしまったのだろうか。小林所長は、「こうした動向を見て、第一志望や指定校推薦の層には影響が出るかもしれませんが、全体としては意外と『日大は進学しやすいのでは』と考える受験生が増えるかもしれません」と指摘する。

 大学の進学ブランド力は10年以上の年月を経て培われるものであるため、日大は一時的なイメージ悪化は避けられないものの、長期的にどのような影響が出るかについては、もう少し様子を見たほうがいいようだ。

 日本一の学生数を誇る日大は文系学部から医学部まで総合的に展開しており、各業界に卒業生を輩出している。特に、建設系の就職では設計・施工ともに強いとされており、建設業界では東京大学、早大に並ぶ学閥を形成している。また、社長の出身大学ではもっとも多いことでも知られる。

 日大ブランドが維持されるもうひとつの要因は、「MARCH」(明大・青学大・立教大学・中央大学・法政大学)の難易度が高くなったことだ。そのため、「『日東駒専』(日大・東洋大学・駒澤大学・専修大学)が『志願したい大学』の上位にランクインしやすくなっている」(同)という。前述したように、関東では私立志向が高まっていることも追い風だ。

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