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西川立一「流通戦争最前線」

スーパー、無秩序な激動の業界再編突入…「対イオン&ドンキ戦略」が生死分けるカギ

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業種・業態の枠組みを超えた再編

 人口減少により消費マーケットが収縮していくなかでは寡占化は必須で、互いに競い合う「競合」から生き残りをかけて争う「競争」の時代となり、生存競争はより激しさを増し、コンビニはすでにセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手3社に事実上集約された。これに対しスーパー業界は淘汰が進んだとはいえ、まだまだプレイヤーが多く、局地戦では大手チェーンの苦戦も目立つ。しかし、10年というスパンでとらえれば、今後、寡占化は確実に進んでいく。

 再編劇での主要プレイヤーは、イオンドンキHDに加え、Eコマース、ファンドなども見込まれ、成長余力のあるドラッグストアの参入も可能性があり、幕はまだ上がったばかりで、第2、第3の幕が上がっていくだろう。

 ただ、リアルとネットという構図のなかで、将来的にはリアルの店舗網の拡大が重荷となることも予想され、M&Aによる投資回収も急がれることになる。リアルにおける業界再編が進行しながら、同時にこれから流通のありようは確実に変わっていく。業界再編というスキームを超え、既存の延長線上での店舗網の拡大による成果を無意味にする新たなイノベーションが起こる可能性もある。

 そして注目されるのが、電子マネーやスマホによる決済手段を軸にした合従連衡だ。イズミはセブン&アイHDとの提携で、電子マネー「ナナコ」の共同利用も大きな目的であった。さらに11月、楽天はKDDIと業務提携し、約120万の出店店舗で来年4月からKDDIが開始するスマホ決済「auペイ」の導入を目指す。

 今後、こうした動きにスーパー業界も反応することが予想され、従来とは異なる図式で、業界、業種・業態の枠組みを超えた再編が起こる可能性も大きい。
(文=西川立一/流通ジャーナリスト、マーケティングプランナー)

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