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ジャニーズ事務所にとって、SMAPは世間の人々に忘れてほしいグループなのかもしれない――。
11月19日、テレビ番組『歌のゴールデンヒット -年間売上げ1位の50年-』(TBS系)が放送された。サブタイトル通り、オリコンの年間売上1位の曲を50年分紹介する番組なのだが、そのなかで不自然な出来事が起こった。
1960~80年代分までは、TBSに眠る秘蔵映像が流れ、90年代分はイントロクイズ形式で1位の曲を紹介。そして2000年代分は、1位の曲が数秒単位のVTRで紹介されていった。00年のサザンオールスターズ、01年の宇多田ヒカル、02年の浜崎あゆみの後、どういうわけか03年は飛ばされて、04年の平井堅『瞳をとじて』が映された。テレビ局スタッフが話す。
「03年の1位はSMAPの『世界に一つだけの花』です。ジャニーズとの関係で、“ないこと”にされたのでしょう。事務所残留組の中居正広や木村拓哉に触れる際、『元SMAP』という呼称を使わないようマスコミ各社に要請されたと報じられていましたが、それを裏付けるような番組構成になってしまいましたね」
不自然なVTRのつくり方だったが、制作するTBSが気づかないはずはない。SMAPは過去さえも消されてしまうのか。
「一般的にはあまり知られていませんが、TBSが映像を持っていても、勝手に使えるわけではありません。必ず肖像権を持っている事務所に確認しなければならないのです。つまり、SMAPであればジャニーズ事務所に許可を取ることになるので、ジャニーズ側が拒否したと推測できます。他のジャニーズグループはたくさん流れているし、事務所とやり取りしていないはずはありません」
番組内では、修二と彰、KAT-TUN、嵐と各年で1位を取ったジャニーズグループの曲が放送されたなかで、SMAPだけが拒否された格好だ。
「ジャニーズは、退社した稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が活躍すると、おもしろくない。できるだけ彼らを地上波から締め出そうという意向なんでしょうし、SMAP自体を世間に思い出させたくないのかもしれません。そうでなければ、たった数秒のVTRを拒否しないでしょう。うまく編集すれば、中居や木村だけを映すことだってできる。ネットで批判が出るとわかっていても、とにかく消すことに走る。逆効果だと思いますけどね。締めつければ締めつけるほど、ファンは燃えるし、実際にネット上ではSMAPファンから批判が続出しています。昔のような強硬な態度を取り続けることはマイナスにしか働かない。このやり方を変えないと、事務所はどんどん時代に置いていかれるでしょう」
事務所の発展に大きく貢献したSMAPに、こんなやり方をしていては、いつかはバチが当たりそうだ。
(文=編集部)