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仮想通貨、信用崩壊で「暗号資産」に呼称変更…金融庁“お墨付き”テックビューロも流出事故

文=編集部

剛力彩芽をCMに起用

 朝山氏は学生起業家だ。関西学院大学商学部在学中に、輸入玩具のインターネット通販会社を立ち上げた。1997年、米シリコンバレーに渡り、クレジットカード決済などを手掛けるオーバーテックを設立、CEOに就いた。

 2014年6月、テックビューロを設立した。15年3月、独立系VCの日本テクノロジーベンチャーパートナーズCC投資事業組合を引受先とした第三者割当増資で1億円を調達。その資金でビットコインとモナコインを扱っていたetwingsを買収。仮想通貨取引所Zaifを開設した。

 資本金は8億3013万円(資本準備金を含む)。新生銀行も出資しており、銀行が仮想通貨交換業者に直接出資するのは初めてだった。

 テックビューロは18年2月16日、女優の剛力彩芽を起用したテレビCMの全国放送を始めた。「ビットコインするならZaif ~ハピネス篇~」と題したCMだ。黒いドレス姿の剛力が多数のダンサーとともに歩き、ビットコインのロゴ入りのリンゴにキスして「ビットコインするならZaif」とつぶやく。

 コインチェックの流出事件を受けて1月29日、仮想通貨の業界団体「日本仮想通貨事業者ビジネス協会(JCBA)」と「日本ブロックチェーン協会」は会員企業に対して、仮想通貨の広告を管理する態勢を整備するよう要請したばかりだった。

 テックビューロはJCBAに加盟し、朝山氏は当時、JCBAの理事を務めていた。広告の“自主規制”を無視したことになる、との批判が出た。テレビCM終了後もZaifのトップページに剛力彩芽の写真をアップしていたが、金融庁から3月8日付で1回目の業務改善命令が出されたことを受けて削除した。
(文=編集部)

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