建設現場にも無人運転の波が押し寄せる。小松製作所(コマツ)は10月、AIを使って掘削したり走ったりできる無人運転の建設機械を開発したと発表した。AIの画像指示に沿って障害物をよけ、ダンプやショベルカーが自らの判断で土木工事を行う。

 生産現場のIoT化も、機械部品メーカーの間で広がってきた。THK、NTTドコモ、シスコシステムズの3社は10月、機械部品からデータを取り、故障の予兆を探知する新サービス「オムニエッジ」を来春から商用化すると発表した。これに先立ち試験導入する企業には、同サービスを無償で提供する。

セブンもデジタル革命に乗り出す

 流通業界でも、内向きの自前主義だったセブン&アイ・ホールディングスがデジタル革命に向けて舵を切った。異業種のデータを活用し合う研究会を今夏に立ち上げ、NTTドコモやANAホールディングス、東京急行電鉄、三井物産などが加わった。ビッグデータを活用して、スマホによる決済や宅配の実用化、無人店舗化を急ぐ。

 現在の約100倍の速度で通信できる高速大容量の次世代無線通信規格「5G」向けの基地局開発でも、10月、富士通とスウェーデンの通信大手、エリクソンが提携すると発表した。NECと韓国サムスン電子の提携に続くものだ。

 第4次産業革命の激動期、成果を早めに得ようと「他社との連携」が急増している。
(文=北沢栄/ジャーナリスト)

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