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高橋篤史「経済禁忌録」

スーパー玉出創業者の前田氏逮捕、その危険過ぎる人脈…山口組系暴力団とも関係

文=高橋篤史/ジャーナリスト

「粉飾アレンジャー」

 その前後からコンサル社長は東京でも暗躍し始める。接点を持ったのは前述の徳友会に財務部長の肩書きで乗り込んでいた元税理士の吉富太可士被告だった。吉富被告は富士バイオメディックスをめぐる粉飾事件で11年5月、東京地検特捜部により逮捕、12年3月には東京地裁で執行猶予付きの有罪判決が下り、確定していた。当局は外部から乗り込み不正会計を経営陣に指南した吉富被告らを「粉飾アレンジャー」と呼び、悪質性の高さが際立つとしていた。

 吉富被告は富士バイオに介入する以前から全国各地の不振病院を次々手玉に取る乗っ取りグループの一員として知られていたが、有罪判決が下った前後も“ビジネス”を続けていた。徳友会ではキヤノンマーケティングジャパンの課長級社員と組んで医療機器の不正リースを画策。そうして得た約9億円のリース融資金は大半が使途不明となった。

 12年秋、吉富被告は徳友会からの足抜けを考え始めたようだ。そこで新オーナーとして現れたのが件のコンサル社長だった。当時、コンサル社長は大阪で医療法人「手島会」の買収に動いており、その資金調達の過程で吉富被告と接点を持った可能性がある。結局、この時の買収資金はスーパー玉出の前田社長が用立てたとされる。

 これ以後、コンサル社長と吉富被告とはある種の“ビジネス・パートナー”となる。吉富被告はこの頃、東京都内の化粧品会社にも入り込んでいた。一緒に外部から経営を牛耳っていた出版会社社長も交え、さまざまな案件をめぐり思惑は絡み合い、カネのやりとりは複雑になっていった。この出版会社社長もすねに傷を持つ身で、04年に摘発された中央官庁職員への贈賄事件で逮捕歴があった。

 彼らの“ビジネス”のネタは大阪市内の競売ビルや医療法人「真心会」、医療法人「敬裕会」など。それらをめぐって貸し借りが行われ、隠れていた損失が明らかになると片方が「念書」を差し入れてその場を凌ぐといった化かし合いが展開された。前田社長のケイ・アイ・クリエイトがカネの出し手になることが、たびたびあったことはいわずもがなである。

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