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鬼塚眞子「目を背けてはいけないお金のはなし」

高齢者狙う新たな詐欺多発!百貨店店員や警察官をかたり、銀行カード&預金奪う!

文=鬼塚眞子/一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表、保険・介護・相続ジャーナリスト

――手口について教えていただけないですか?

広報室 百貨店の店員を名乗り、「あなたのクレジットカードを使って、●●百貨店で××商品を購入しようとした人がいる。様子がおかしいので、あなたに電話した」などと言って電話を掛けてくる。さらに「あなたのキャッシュカードも不正に利用されるかもしれないので、のちほど、全銀協職員が取りに行く」などと言って、一回電話を切る。その後、全銀協職員を名乗る人物が電話・訪問してきて、言葉巧みにお客様の取引銀行、暗証番号などを聞き出して、キャッシュカードを騙し取り、預金を引き出すという事例があります。また、別パターンの報告も受けています。

――別パターンとは?

広報室 全銀協職員や銀行員、警察官等を名乗り、「あなたの預金口座が危険にさらされているので口座を凍結する」、あるいは「お客様の預金通帳を発見した」などと言って、その後、言葉巧みにお客様の取引銀行、暗証番号などを聞き出して、「のちほど全銀協の職員が伺います」と言い残し、一回電話を切る。その後、全銀協職員を名乗る者がお客様の自宅を訪問してきて、キャッシュカードを騙し取ろうとする事例もあります。いずれにせよ、当協会の職員が登場するものです。

高齢の女性からの相談が多い

――全銀協の職員の方が、個人宅に電話を掛けたり、キャッシュカードを預かるケースは、実際にあるのですか?

広報室 これは声を大にして強調しますが、全銀協の職員が個人宅に電話を掛けて、口座情報や暗証番号を聞いたり、キャッシュカードやクレジットカードや現金を受け取りに個人宅を訪問することは、絶対にありません。当協会の活動を知っていただくことも被害防止につながると考えますので、少しお話したいと思います。

――ぜひ、お願いします。

広報室 全銀協は銀行の健全な発展を通じて、わが国経済の成長等に貢献することを目的に、全国的、国際的なレベルで、さまざまな活動を行っており、日本の国内で活動している民間銀行のほとんどが加盟しています。全銀協の主たる事務所は東京にあります。全銀協の活動は、消費者保護への取り組みや、経済活動に不可欠な決済システムの運営など多岐に渡っています。当協会は会員である銀行や関連官庁とのやり取りや連携が、活動のメインとなる組織だと思っていただくとわかりやすいでしょうか。

――つまり、個人の相談に乗ることはないと?

広報室 いいえ。活動の一環として、電話での相談窓口を設けており、個人の方からかかってきた相談に応じることはあります。

鬼塚眞子/ジャーナリスト、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表

鬼塚眞子/ジャーナリスト、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表

出版社勤務後、出産を機に専業主婦に。10年間のブランク後、保険会社のカスタマーサービス職員になるも、両足のケガを機に退職。業界紙の記者に転職。その後、保険ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナーとして独立。両親の遠距離介護をきっかけに(社)介護相続コンシェルジュを設立。企業の従業員の生活や人生にかかるセミナーや相談業務を担当。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などで活躍
介護相続コンシェルジュ協会HP

Twitter:@kscegao

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