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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

20%還元で祭り状態の「PayPay」、使ってみて気付いた意外な注意点

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

 この構図は何かに似ているなと思ったら、そう、楽天スーパーポイントだ。楽天グループのサービスや楽天カード、楽天Edyの決済で付与されたポイントは、再び楽天経済圏の中でグルグルと消費・還流される。決済アプリの楽天ペイは、楽天スーパーポイントでも支払える。そして、支払うごとにまたポイントがつく。ちなみに、Tポイントはヤフー自前のものではないため、楽天スーパーポイントに比べフレキシブルな活用ができづらかったが、PayPayというツールを手に入れた今はフェイズが変わっていくだろう。

 たとえば、還元率は20%キャンペーンの後は0.5%に戻る予定だが、ソフトバンクユーザーやYahoo!JAPANカード保有者、そしてYahoo!プレミアム会員は還元率を上げるという方策も考えられる。

 かたや楽天ペイはといえば、粛々と加盟店を増やしつつある。約1億IDもの楽天会員が潜在ユーザーだ。19年秋には第4の携帯キャリアとして参入予定だが、今はほとんどの取引がスマホで行われる時代だけに、モバイルユーザー向けにポイントサービスを手厚くして楽天グループのビジネスに囲い込むという青写真も描きやすくなる。

キャッシュレス決済アプリの選び方

 むろん、決済アプリはこの2つだけではない。LINE Payもd払いも、すでに膨大な数の自社ユーザーを抱えている。結局のところは、

(1)使える店やサービスが自分の利用先と重なるか

(2)自分が貯めている(貯めやすい)ポイントはそのアプリ決済で使えるか

(3)アプリとしての使い勝手やクレジットカードとの相性(登録できないカードもあるので)はどうか

 まずは、この3点から吟味すべきだと思う。

 また、先に書いたような通信障害だけでなく、スマホを紛失したり故障したりということも起き得る。いざというときのセキュリティや対策もきちんと確認しておくべきだろう。

 クレジットカードと決済アプリは似ている。キャンペーンに惹かれてあれもこれも使ってみるというのは、最初はいいが、どこかで絞らないと無駄が出る。特に、使っても使ってもポイントがつくという無限ループはやっかいだ。もし数十円分のポイントが残っていたとしても、どこかであきらめが必要になるだろう。そういう意味でも、むやみにあれこれ手を出さないことだ。ポイント消費のために無用なものを買うことほどバカバカしいことはないのだから。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

●松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。Facebookページ「消費経済リサーチルーム

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