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山本康博「なぜあの商品はヒットしたのか/しないのか」

iPhone、折りたたみ型発売との噂…iPadが不要になる可能性も

文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役

 さらに、韓国の家電大手であるLGも2017年、折りたたみスマホに関する特殊なヒンジ技術を特許出願している。同社はすでに大型有機EL画面や通常のスマホを大量に生産しているので、折りたたみスマホを発売すると予想されている。将来、アップルのiPhoneにも部品を提供するのではないかという噂もある。

 中国のレノボも曲げられる画面を搭載したスマホの開発を行っており、ベゼルレスの大画面ディスプレイの次は、折りたたみディスプレイの時代になるのかもしれない。

 今後、アップルも2020年頃には折りたたみ型のiPhoneを発売するのではないかと噂されている。そうなれば、ガラケーと同じように、スマホでもストレート型が廃れて折りたたみ型が主流となるかもしれない。

iPhone、折りたたみ型発売との噂…iPadが不要になる可能性もの画像6コンセプトモデル「G Flex X Foldable Smart phone 8.5インチ」(LGのHPより)

日本メーカー勢の動向

 米ウォールストリート・ジャーナルによると、大手スマホメーカー5社が折りたたみ型スマホの技術特許を出願しているという。韓国サムスン電子、米アップル、中国ファーウェイ、中国ビーボ、中国オッポだという。日本メーカーの名前は見えないが、以前から有機EL技術に関して日本企業は先行しているので、もしかしたらすでに取得済みなのかもしれない。特に、ソニーと富士通にはがんばってもらいたい。前述の通り7年前にソニーは5.5インチの折りたたみスマホを発売している。

iPhone、折りたたみ型発売との噂…iPadが不要になる可能性もの画像7「Sony Tablet P」シリーズ(ソニーHPより)

使い勝手

 折りたたみスマホは、ストレート型スマホとタブレットの“いいとこ取り”をしていて、iPadなどタブレットが必要なくなってしまうような革新的な商品になると感じている。特に期待されるのは、広げてキーボードを付けてノートPCのように使うことが可能になる点だ。現在のスマホでは、パワーポイントやエクセルを使用するのは困難ですが、8インチ程度になれば十分に使えるだろう。将来、ノートPC市場を侵食する存在になるかもしれない。

 過去の歴史を見ても、ストレート型から折りたたみ型という進化があったように、きっと数年の内に「ストレート型スマホ、懐かしいね」という会話が聞こえてきそうだ。また、くるくると丸めて使える大画面スマホなども出てくるだろう。
(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)

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山本康博

山本康博

ビジネス・バリュー・クリエイションズ
代表取締役、損保ジャパン顧問。ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、日本たばこ産業、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本制作。1年以上継続した商品は計算すると3割以上、メーカー側でマーケティング実績35年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、2016年スタンフォード大学 David Bradford 名誉教授、ボストンカレッジ Allan Cohen 教授の推薦書として、世界に向けて英著、 “Stick Out”a ninja in Japanese brand marketingを全世界同時発売開始。『Stick Out~a ninja marketer』(BVC)、現在ブレイク中で話題のAmazon書籍総合1位も獲得したベストセラー『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版)の一人として8月1日執筆など。

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