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沖田臥竜コラム

任侠山口組・織田代表へ向けられた捜査のメス…本当に死体なき殺人事件に関与しているのか?

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京都府警の捜査班が掘り起こしのために入ったのは長野だった……

 11月上旬、筆者は取材のために某ホテルを訪れ、犯罪事情に詳しい専門家に話を聞いていた。その過程で話題に上がったのが「死体なき殺人」についてである。

 被害者が明らかに殺されていると思われる状況証拠は揃っており、犯人の見当がついているが、被害者の遺体は見つかっていない……そんな死体なき殺人事件を立証に結びつけるのは困難なのかという著者の問いに、専門家はこのように述べていた。

「とにかく検察も裁判所も嫌がる。万が一、いや億に一でも審理期間中や判決後に殺害されたといわれる人物が、ひょっこり現れでもしたら大変なことになり、検察当局や裁判官の威信にかかわってくる。状況的に殺人が行われていたと推認できうるストーリーが背景にあったとしても、死体なき殺人を立件し、公判を維持、判決までもっていくことは非常に困難だろう」

 殺されたはずの人物が生きていれば、それだけで殺人容疑で逮捕・起訴された人間は無罪ということになる。そうなると、起訴した検察の責任問題だけではなく、仮に有罪判決を下した裁判官にとっても大きな汚点となる。それゆえ、死体なき殺人は、しばしば迷宮入りすることがあるのだろう。

京都府警が遺体探しの掘り起こし作業

 そうして迷宮入りしたといわれるもののひとつが、京都で不動産会社「鳳産業」などを経営していた松本貞雄社長が行方不明になっている事件である。

 それは平成25年3月27日のこと。午前7時頃、自身が経営する会社の駐車場で目撃されたのを最後に、松本さんは忽然と姿を消した。

 当時、松本さんの会社は、任侠山口組系(当時は六代目山口組系)となっている事務所に抵当権を設定しており、その抹消などをめぐって同組幹部らとトラブルになっていたという。そうした背景はすでに一部メディアで報じられてきたが、この事件が業界関係者の間で大きく取り沙汰され始めたのは、六代目山口組分裂後のことであった。

 去年7月には、事件の経緯を事細かに記した怪文書が京都府警上層部宛に匿名で送られ、業界関係者の間でも、すぐさま拡散されることとなった。それまでにも、松本さん失踪事件で捜査線上に浮上した関係者らが、別件逮捕も含め何度なく逮捕されていた。だが松本さん失踪についての供述を取ることはできないまま、時は経過してきた。

「すでに松本さんは任侠山口組関係者らによって殺されているといわれているのですが、決め手となる供述も取れていなければ、松本さんの死体も上がっていません。検察内部では、この状態での公判の維持は困難とみる声が強いようで、『事件は迷宮入りした』と話す捜査関係者もいたほどです」(犯罪事件に詳しいジャーナリスト)

 それでも京都府警の根気強い捜査は続いており、時折、思い出したかのように別件や微罪の容疑で、任侠山口組幹部らを逮捕していたのだ。しかし、それでも一向に捜査が進展している気配はなかった。

 だが12月に入って、京都府警が逮捕監禁致死容疑で捜索令状を請求。それを受けた裁判所が令状を発行。約30人の捜査員が松本さんの死体が埋められているといわれる長野県松代町の地蔵峠に向かい、数日間にわたり、辺り一帯を掘り起こしたのだ。

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