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沖田臥竜コラム

六代目、神戸、任侠…3つの山口組がそろって年内最後の会合を開催

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報道陣も多数押し寄せた六代目山口組の事始め式

 毎年12月13日を迎えるたびに、筆者は現役時代に思いを馳せる。

 まだ六代目山口組が分裂する前の時代。毎年この日の前日、筆者は所属していた二代目大平組の親分宅に伺い、そこで預かった紋付はかまが収められた菱の代紋入りのケースを神戸市内の二次団体組織事務所へ届けに行っていたのだ。

 そして、13日未明に親分宅へと向かい、そのお供として二次団体事務所へと入り、ほかの直参親分衆らと合流したのち、朝には六代目山口組総本部へと入るのが毎年の常であった。

 総本部の中はブロックごとに親分衆らが準備する場所が決まっており、筆者のような付きの若い衆らは、着付け師の横で、親分が紋付はかまへ着替えるお手伝いをしたりすることになる。

 そのほかにも、それぞれの親分衆に宛てられた紙が3枚、部屋に貼られているのだが、その内容を自身の親分に伝えるのも付きの役目であった。紙には、盃事の席、事始めでの席、集合写真の立ち位置などが記されていた。

 すべての準備が滞りなく終了すれば、指示される順番で紋付のケースと各二次団体に配られた来年度のカレンダーや山口組住所録を持って駐車場へと運びださなければならない。そんな筆者の走り回る姿を日頃お世話になっていた別組織のある会長が見ており、「大変そうやな」と声をかけてくれたことがあった。その人は警備として総本部に入っていたのだが、誰もが知る大物親分である。12月13日になると、そんなことを思い出すのである。

六代目山口組は3年連続で「和親合一」

 今年もこの日、年内最後となる会合が開催された。六代目山口組は例年通り、神戸市灘区にある同組総本部で事始め式を執り行い、神戸山口組は神戸市二宮にある同組事務所で納会を開催させた。

「六代目山口組は毎年と特段、変わったところがないように見受けられたが、神戸山口組は、井上邦雄組長が入って20分もしないうちに執行部の組長たちが出てきたので、短時間で終了したのではないか」(捜査関係者)

 一方、任侠山口組は、長野県上田市にある傘下団体、石澤組事務所で結成後初となる事始めを開いた。

「とにかく、捜査陣の数が六代目山口組や神戸山口組より圧倒的に多かった。抗争などのトラブルを警戒してというよりも、今後もさまざまな会合が同地域で開催されるのではないかとの懸念もあって、牽制も兼ねた厳戒態勢といえるのではないでしょうか」(ヤクザ業界に詳しいジャーナリスト)

 そうした会合で発表された新年度の組指針は、六代目山口組が「和親合一」。神戸山口組が「一心一意」。任侠山口組が「一意奮闘」となったという。

「六代目山口組は3年連続同じ組指針となり、山口組綱領にある和親合一をもっとも尊ぶという精神を来年も引き続き標榜することにしたようだ」(業界関係者)

 こうして、年内最後の会合はいずれも滞りなく終了し、それぞれの山口組が新たな年に向かいスタートを切ることになった。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『死に体』(れんが書房新社)が発売中。

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