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チョコレートの本場パリで、最高位の金賞を獲った「ニッポンのサラリーマン」

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■「MATCHA」をはじめとする、日本ブームの発信源!?


※画像:『サラリーマンショコラティエ』(ダイヤモンド社刊)

 「浮世絵」「盆栽」と外国人に大人気の日本文化。もちろん食べ物も人気で、近年の流行で思いつくものといえば「抹茶」が挙げられるだろう。そのブームはいまだ続いており、「MATCHA」という日本語で海外でも十分通じるようになった。

 しかしなぜ、そこまで日本独特の素材が注目されるようになったのか。

 『サラリーマンショコラティエ』(ダイヤモンド社刊)に、「今の抹茶ブームの原点は、ひょっとするとここにあるのかもしれない」と思わせる、気になる記述があった。

■チョコレートの本場フランスに、和のチョコレートで勝負!

 フランス最大のショコラの祭典「サロン・デュ・ショコラ」に2000年から連続出展している、日本チョコレートメーカー「メリーチョコレート」。彼らが初めて出品したのは、抹茶チョコレートだった。しかし、当時抹茶はまだ外国人に知られておらず、初めて口にした一人が無遠慮に吐き出して捨てたというのだ。

 それに触発されたサラリーマンショコラティエたちは、日仏融合をテーマにしたチョコレートを作り続け、抹茶を含めた和素材チョコレートは、ついに世界に認められるまでとなったのだ。

■今では、日本の珍しい食材にみんな興味津々!

 彼らが持ち込む和素材は実に独特で、梅干し、みりん、出汁と「本当にチョコレートと合うのか?」と、日本人でも気になるラインナップ。だが、これが意外にも好評で、ブームの火付け役になる海外の有名ショコラティエたちは、毎年メリーチョコレートが持参する珍しい素材を楽しみにしているという。

■一企業のサラリーマンが、チョコレートを通して世界へ届けたいもの

 食、ファッション、芸術と、いつも話題の中心にいる国フランス。しかし、食の面でいえば、その本当の発信源は海外のショコラティエと一線を画す立ち位置でチョコレートを作り続ける、一企業のサラリーマンショコラティエが起こしたムーブメントだったのかもしれない。

 企業の歴史から、バレンタインデーの起源、イベント出品作品開発秘話などを収録した本書は、単に世界一になったメリーチョコレートの偉業を称えているだけではない。日本のサラリーマンショコラティエという、企業の「サラリーマン」と食の「クリエイター」両方の側面を持つ彼らが、新しく生み出すチョコレートを通して世界中の人々に届けたいものとは一体何だったのかを教えている。

 チョコレートファンならずとも、読みたくも、食べたくもなる一冊だろう。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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