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ハウステンボス、深刻な客数減…“どうしようもない弱点”、パワハラ疑惑&高い離職率

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立ち返るべき原点

 悪条件ばかりが揃うなか、どのようにしてエイチ・アイ・エスはハウステンボスを再生させたのか。

「多くの努力をしています。広い敷地に美しい花をたくさん植えて『花の王国』というアトラクションにしました。2013年には、宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団の出身者を中心に『歌劇 ザ・レビュー ハウステンボス』という歌劇団を結成して、ハウステンボス内の劇場『ミューズホール』で公演しています。グッズを買うと出演者と握手したり写真撮影できたりして、会えるアイドル的な存在です。テーマパークで会いに行けるアイドルは流行っており、集客に貢献しています。例えば、サンリオピューロランド(東京都多摩市)ではイケメン俳優さんによる舞台・ミュージカルと握手・写真撮影による交流が大人気です。USJではAKB48のコンサートを開催し、USJファンではないけれどAKB48ファンという人を集客しています。

 夜空に光を放つ300機のドローンを飛ばすショーも好評でした。夜といえば、プロジェクションマッピングもきれいです。ロボットとAI(人工知能)が働く『変なホテル』、ロボットが調理する『変なレストラン』も、AIが話題になるなか、多くのメディアで取り上げられています。その他、人気漫画ワンピースのアトラクションやイベントの開催、AR(拡張現実)を使ったお化け屋敷、ホラーナイトの実施、ゴッホ展開催などさまざまな試みを行っています。釜山と博多が高速船やフェリーで結ばれていて、韓国からの観光客が来ていましたが、ハウステンボスでは子会社が2012年から、長崎と上海を結ぶ大型客船を運航して、中国の富裕層や中間層を呼び込んでいます。

 ただ、そういう努力をしていても、乗り物、ショー、パレード、キャラクターが少ないなどの点がテーマパークとしては厳しいところでしょう。建物の老朽化も目立ちます。創業社長がオランダから材料を輸入してきて建てたもので、日本にある資材で改築するのは難しいようです。最初の19年間はずっと赤字だったので、お金がなくて修繕していません。立地の悪さというのは変えようがないですが、関東や関西から福岡空港まで行って、そこからさらに2時間弱移動するのでは、近場の海外旅行のほうが近いと考える旅行者もいるでしょう。

 今回の“文春砲”で好感度が落ちて、さらに集客力に影響することも考えられます。澤田社長がハウステンボスに赴任したときに、それまでの19年間ずっと赤字で負け戦だったので、赴任して皆と会ったときに自信をなくしており、精神を前向きにし、自信を持たせるのが一番大事な仕事だったと言っています。罵声を浴びせて自信を潰すようなパワハラは、そういう原点からかけ離れたものなので、なんとか改善して立ち直ってほしいものです」

ハウステンボス労働組合の回答

 パワハラの横行する恐怖政治的経営のなかで退職者が相次いでいるなら、これは労働環境の問題である。ハウステンボス労働組合からは、以下の回答を得た。

「サービス業なので仕事が早かったり遅かったり、休みが土曜日曜に取れなかったりとか、さまざまな問題があります。そういったところを考えると離職率は高いのかなと思っております。地域性の問題で、給料が昔から徐々に上がっているものの、まだ追いついていないところがあり、そういったところに不平不満があって辞めていかれるというところはあります。女性顧問が直接何かしたから1000人辞めたという話ではないと思います」

 ハウステンボスのキャッチフレーズには、「花、光、ゲーム、音楽が1年中あふれる街へようこそ」とある。従業員にも光の差す労働環境になってもらいたいものである。
(文=深笛義也/ライター)

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