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「努力しても成長しない人」が持っている問題点

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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 仕事でも受験などの勉強でも人間関係でも、何か学ぶ時によく言われるのが、「テクニックよりも“マインドセット”のほうが大事」ということ。

 今では「マインドセット」という言葉はかなり一般化したが、その意味をきちんと説明できるだろうか。あるいは、マインドセットそのものについて学んだことはあるだろうか。おそらくほとんどの人が、なんとなく、のイメージでこの言葉を使っているはずだ。

 成功心理学の古典的名著『マインドセット「やればできる!」の研究』(キャロル・S・ドゥエック著、今西康子訳、草思社刊)は、20年以上の膨大な調査を基に「マインドセット」の正しいあり方を解説する。

 本書は2006年にアメリカで刊行。26の言語に翻訳され、累計250万部を超える世界的ベストセラーとなった。日本でも成功哲学のスタンダードとして知られている。

■あなたは「硬直」「しなやか」どっちのタイプ?

 そもそも、マインドセットとは何を指すのか。

 一般的には「ものの見方。物事を判断したり行動したりする際に基準とする考え方」とされるが、本書ではもっと簡潔に「自分についてのある単純な信念」だとしている。

 その「マインドセット=信念」には、大きく分けて2つのタイプがある。次の質問を考えることで、あなたのマインドセットの在り方がわかるので、心の中で模範的回答や希望的観測ではなく、直感的、正直な気持ちで考えてみてほしい。

Q.知能に関する考え方の中で、あなたの考えにもっとも近いものはどれ?

1.知能は人間の土台をなすもので、変えることはほとんど不可能
2.新しいことは学べても、知能そのものは変えられない
3.知能は現在のレベルにかかわらず、かなり伸ばすことができる
4.知能は伸ばそうと思えば、相当伸ばすことができる

 この質問の「知能」の部分は、「ビジネススキル」「運動能力」「芸術的才能」に置き換えることもできる。

 さて、この質問に対する自分自身の答えを出したところで、「2つのマインドセット」について解説していこう。

■成長を左右する「2つのマインドセット」の違い

 ひとつは、自分の能力は石板に刻まれたように固定的(フィックスト)で変わらないと信じる「硬直マインドセット=fixed mindset」。

 もうひとつは、人間の基本的資質は努力次第で伸ばすこと(グロース)ができると信じる「しなやかなマインドセット=growth mindset」だ。

 前者は、自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない人が持っているマインドセット。一方、後者は、持って生まれた才能、適正、興味、気質は異なるが、努力と経験を積み重ねることで誰でも大きく伸びていけると考える人が持つマインドセットだ。

 この2つのマインドセットの大きな違いは、「硬直マインドセット」しか持てない人は、賢さや強さが証明できたら成功だと考えるのに対し、「しなやかなマインドセット」の持ち主は、新しいことを学べたら成功だと考える点だ。

 先ほどの質問で、1か2と答えた人は「硬直マインドセット」、3か4と答えた人は「しなやかなマインドセット」を持っていると考えられる。仕事、勉強、人間関係など、どんな物事の、どんなに素晴らしいノウハウを学ぶ機会があっても、「硬直」「しなやか」どちらのマインドセットを持っているかで成長の度合いは変わる。どちらが、成長していけるかは一目瞭然だろう。

■マインドセットを「しなやか」にするには?

 では、学びがより素晴らしい成長につながる「しなやかなマインドセット」を身につけるにはどうしたらいいのだろうか。本書では、「硬直」「しなやか」それぞれの特徴が解説されており、その比較から学ぶべきポイントのヒントを得ることができる。

 たとえば、硬直マインドセットの持ち主は、物事が、自分の手中にあって順調に進んでいると意気揚々とし、自分の能力を誇示したり、雄弁になったりする。しかし、何かにつまずくと、途端にやる気をなくしてしまう。一方、しなやかなマインドセットの持ち主は、ラクに進められる物事に留まろうとはしない。困難な物事をむしろ歓迎し、学ぶことに喜びを覚え、成長していく。

 また、「硬直」の人は、「ひとつも間違えなかった」「すばやく完璧にできた」「人にできないことができた」ときに、自分の賢さを感じるという。一方、「しなやか」な人は、「難しくても本気で頑張って、以前にはできなかったことができたとき」「ずっと考えていた問題の解き方がようやくわかり始めたとき」ときに賢さを感じるのだ。

 こうした両者のマインドセットの違いをつかむことで、自分の思考のクセのどの部分を変えていけばいいかが明確になっていくはず。そして何よりも、「硬直」「しなやか」それぞれのマインドセットを持った人たちが、どのように結果を出したか(もしくは、出せなかったか)を知ることが大切だ。

 本書には、小さい子供から有名経営者、世界的アスリート、芸術家などのエピソードが盛り込まれている。その姿、言葉、行動からも理想的なマインドセットの在り方が学べるだろう。
(ライター:大村 佑介)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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