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小林敦志「自動車大激変!」

新型プリウス、月販目標台数が半減…日米で販売苦戦、レンタカーやカーシェア向けに依存か

文=小林敦志/フリー編集記者

 さらに、2代目から3代目にモデルが切り替わる頃は、プリウス以外はハイブリッド、PHEV(プラグインハイブリッド)、BEV(バッテリーエレクトリックビークル)など、目立ったエコカーが存在しなかったので、ハリウッドセレブも好んでプリウスに乗っていた。

 しかし、今やその座はテスラに取って代わられている。そして、ここ数年のトレンドとして、特にハイブリッドやPHEVなどでは“「いかにも」的なスタイルのエコカー”が好まれなくなってきており、3代目に比べ個性的な“いかにもスタイル”となったプリウスの販売が伸び悩んでいる、大きな原因とされている。

 日本でも18年12月に本田技研工業(ホンダ)の新型「インサイト」がデビューしたが、アメリカのトレンドでは、プリウスのような“いかにも”的なデザインよりも、インサイトのようなオーソドックスなセダンフォルムなど“フツーのクルマ”的なスタイリングのエコカーが好まれる傾向が強まっている。

 これについて、事情通は以下のように語る。

「インサイトの開発にあたっては、社内では初代や2代目のようなアクの強いデザインを採用すべきとの意見もあったとも聞いています。しかし、最終的には今のようなオーソドックスなスタイルで市販デビューを果たしており、性能も含めてメディア関係者には高い評価を受けているようです」

 現行プリウスは、世界市場では日本と北米ぐらいしか量販が期待できる市場はなく、その意味ではグローバルモデルとは呼べない状況にもなっている。量販の期待できる北米市場であっても、筆者がニューヨークを訪れると、プリウスV(日本名α)はタクシー車両ばかり、現行プリウスは水道局などの公官庁の公用車ナンバーのついた車両ばかりが目立っていた。つまり、フリートセールス(法人や公官庁などへ販売すること)が販売台数の内訳として幅を利かせているようなのである。

小林敦志/フリー編集記者

小林敦志/フリー編集記者

1967年北海道生まれ。新車ディーラーのセールスマンを社会人スタートとし、その後新車購入情報誌編集長などを経て2011年よりフリーとなる。

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