大みそか恒例のテレビ番組『NHK紅白歌合戦』が今年も放送される。白組は櫻井翔、紅組は広瀬すずが司会を務め、内村光良、桑子真帆アナウンサーが総合司会として全体の進行を取り仕切る。白組の司会としては当初、嵐の松本潤が最有力と報じられていたが、テレビ局関係者が語る。
「一昨年は相葉雅紀の“カミカミ”の司会ぶりが不評でしたが、昨年は二宮和也がそつなくこなした。そして今年は松本潤、来年は櫻井翔が“フィニッシュ”を飾るかたちで嵐メンバーが4年連続で司会を務める方向で内定していたといわれています。その計画に変更が発生した理由は、この1年での櫻井のイメージダウンです。
櫻井は今、嵐のみならずジャニーズタレントのなかでも事実上のトップという位置づけですが、テレビ朝日の小川彩佳アナと交際中とみられていたなかでの女子大生との熱愛報道、そして小川アナとの破局報道と続き、さらには昨年最終クールに放送された主演ドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)も全話平均視聴率が一桁に落ち込むなど、いまいちイメージがよくない。そこで、人気挽回のためにジャニーズ側から櫻井への差し替え要請があったといわれています」
ジャニーズに関する話題としては、昨年まで24年連続で『紅白』に出場していたTOKIOの山口達也が4月に未成年への強制わいせつ事件を起こし、出場が絶望しされるなか、“ジャニーズ枠”がその分純減するのか、もしくは昨年と同数を維持するのかという点も注目されていた。
「昨年はTOKIO、嵐、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、Sexy Zoneの5組で、常識的に考えればTOKIOは不祥事による落選ということで、4組に純減するはずです。しかし、7枠を確保した2015年以降、“さすがに多すぎる”という批判もあり、16年は6枠、17年は5枠と徐々に減少しており、ジャニーズとしては5枠は確保したいという意向を伝えていたようです。
結局、TOKIOの代わりにKing&Prince(キンプリ)が出場するかたちで5枠が確保されたわけですが、NHK側としても、こうしたジャニーズ側の要求を渋々飲むというよりは、むしろ思惑は一致しています。『紅白』をめぐっては、毎年のように“視聴者は高年層がメインなのに、なぜ何組もジャニーズのグループが出るのか”という批判が出ますが、実はNHK側の都合による部分も大きい。
人口が先細りになるなか、20年後、30年後のNHKを支える受信料の払い手となる10~20代の視聴者確保が、今のNHKにとって重要な課題。そのため、いくら世間から疑問を投げられようとも、ジャニーズのみならず高年層には無名の若手ミュージシャンを多数起用しなければならないという事情があるのです。もっとも、視聴者側にしてみれば、そんな事情は“知ったこっちゃない”ですよね」(前出と別のテレビ局関係者)
毎年、年末に向けてさまざまな話題を世間に提供してくれる『紅白』。それだけ“国民的番組”として注目が高いということだろう。
(文=編集部)