工事終了後、下北沢駅は不便になる?
今回に限らず、下北沢駅は不満やトラブルが続出してきた。その原因である改装工事も2019年3月で終了し、3月16日からは新設された京王中央口と小田急中央口の2改札が稼働開始するとのことだが、今までのように改札を通らずに乗り換えることができなくなるため、改装前より不便になるのではないかとも懸念されている。実際のところ、改装によって不便になってしまうのだろうか。
「確かに、これまで改札を通らずに乗り換えできていたのに、改札を通る必要が生まれると聞くと、不便になるように思えるかもしれません。しかし地下1、2階の小田急線と地上2階の京王井の頭線をつなげる通路をつくるとなると、そのほうがややこしいことになりかねませんし、現代はSuicaやPasmoといったICカードが主流なので、改札を通ることにそこまで不便を感じることもないかと思います。むしろ、一度改札から出る必要があるため、ちょっと下北でお茶していこう、買い物していこうと寄り道する機会が生まれるのではないでしょうか。
また、今回の改装工事によって、下北沢駅の両サイドをつなぐ中央通路が完成します。改装前の下北沢は線路と踏切で完全に分断されていたので、下北沢に住む方や、頻繁に訪れる方からしてみれば、改装によって相当快適になることでしょう。
仮南口の封鎖や今回の右側通行など、いろいろと混乱することも多かったですが、それも19年3月16日までなので、つまるところ、あともう少しの辛抱だということです」(同)
良い意味での猥雑さが下北沢という街の魅力だが、駅に限っていえば、すっきりと整備されているに越したことはない。19年3月16日に控えたリニューアルによって、これまでの我慢が報われたと思えるほど快適になることを願う。
(文・取材=A4studio)