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『科捜研の男』フジ月9のプライド捨て“火曜サスペンス劇場”化…主演は船越英一郎

文=米倉奈津子/ライター
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 そして「船越といえばサスペンス」「サスペンスといえば船越」だけに、途中からは完全に“火サス”(『火曜サスペンス劇場』<日本テレビ系>)を見ている気分に。若者のテレビ離れが叫ばれるなか、フジはついに月9のターゲットを、テレビのメイン視聴者層といわれる50代以上へと完全に切り替えたのだろうか。それはそれで戦略として理解はできるのだが、“フジ月9としてのプライド”を自ら捨てたともいえるだろう。

 また、確かにDVや犯罪の残酷さをリアルに伝えようとする意図は理解できるのだが、やたらとバラバラ死体の画像が入り込んだり、沢口の下痢&嘔吐ネタが多かったり、暗い表情で美加に長々と“価値のない人間”だと諭す父親(吹越満)に辟易したり、その父親が熱々のシチューが入った鍋をつかみ、それを泣き叫ぶ美加と母親に垂らしたり、美加を部屋に監禁した隣人男性がヤバい表情で「美加が悪いんだよー、言うこと聞かないからー」などと言って抱きつき、ナイフで刺し殺したりと、全体的にあまりにグロテスクで、正直言って最後まで見るのが本当に辛かった。

 明らかに従来の月9路線をかなぐり捨てたと思われる『科捜研の男』。視聴者の反応が気になるところである。
(文=米倉奈津子/ライター)

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17:30更新
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