NEW

『家売るオンナ』三軒家の“虚偽&脅迫”セールストークで成約は、倫理的に問題ないのか

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 そんななかでも、敏腕不動産屋かと思いきや、「PUSH」と書かれたドアを何度も引こうとして更衣室に入れなかったり、バーで隣の席の客のワインを飲んでしまったりと、どこか“抜けた”留守堂のキャラや、その留守堂に恋心を抱き始める足立聡(千葉雄大)と留守堂のシュールなやりとりなど、ところどころに笑いのツボも散りばめられているのは面白い。

 だが、どうしても引っかかってしまうのは、三軒家の営業トークだ。

 たとえば、1組目の夫婦。三軒家は妻に対し、2人がまだ交際中に初めて行った水族館で口をポカンと開けてイルカのショーを見る妻の姿を見た夫が、穏やかな気分にしてくれる妻と一生一緒にいたいと心に誓ったというエピソードを夫から聞いたと話し、成約に持ち込む。しかしその直後、庭野と2人きりになった三軒家は、その話がすべて“つくり話”だと明かすのだが、商談において虚偽の話を使って契約に持ち込むというのは、不動産業界では許される行為なのだろうか。

 また、にくまるの場合。「丸見えハウスのサンチー」の動画を収録中のボロ家に来たにくまるに対し、三軒家は次のように営業トークを展開し、成約に持ち込む。

ユーチューバーとして日々、ネタに苦しみ、睡眠時間を削り、その上、たくさんの人にいたぶられ、批判されていなければ、あなたの命は息づかないのです。

 なぜ、逃げるのですか? 命をかけて、ユーチューバーを続けてください。この“丸見えハウス”で身を晒しながら、あなたにしかできない動画を世に出し続けてください。あなたは世の中の関心を集め、批判を受け、炎上に痛み、命ギリギリ、ユーチューバーを生きるのです。命の瀬戸際で輝くのです! 炎上など、恐るるに足らず!

 今からでも遅くはありませんよ。にくまるさま、この家、1億円でお買い上げいただけますか?」

 たしかに、にくまるに対する熱いエールとも解釈できなくもないが、「たくさんの人にいたぶられなければ、あなたの命は息づかない」とか、「なぜ、逃げるのですか?」とか、「命ギリギリ、ユーチューバを生きるのです」「命の瀬戸際で」とか、「今からでも遅くはありませんよ」とか――。違法ではないとしても、客の「命」を使ってたたみかけ、いわゆる“圧迫商法”“脅迫商法”といわれても仕方ない気もするが……(そもそも、こんなボロ家を1億円で売るって、ボッタクリなんじゃないのかも気になるし)。

 一見、豪腕営業ウーマンに見える三軒家が、実は単に倫理的に問題のある手法を使って家を売りまくっているのだとすれば、そもそも「三軒家=伝説の不動産屋」というこのドラマの前提がひっくり返ってしまう気もするのだが、どうなのだろうか。

 あっ、でも、ドラマとしては、夜、お風呂上がりとかに気軽に楽しめる内容(=ここがとっても大切な点だけど)なので、あまり細かいことは気にせずに見てくださいね。
(文=米倉奈津子/ライター)

『家売るオンナ』三軒家の“虚偽&脅迫”セールストークで成約は、倫理的に問題ないのかのページです。ビジネスジャーナルは、エンタメ、マンション北川景子家売るオンナの逆襲の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • エンタメ
  • ビジネス
  • 総合
BJ おすすめ記事