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リポビタンやリアップの大正製薬、オプジーボ開発会社の事業を買収へ

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 海外展開を重視するか否かは、成長をどう考えるかの問題にほかならない。成長のためには、新しい商品などを開発し、それをより多くの顧客に販売できれば良い。この考えに基づくと、相対的に成長期待の高い海外事業を強化することは避けて通れないはずだ。大正製薬はその考えを重視し、実行に移そうとしている。

 武田薬品の巨額買収決定もあり、国内製薬業界で海外事業を強化する関心は高まっている。海外進出に出遅れた製薬企業を他社が買収するなどし、わが国製薬業界の再編が進む可能性もある。

 このように考えると、「海外企業などの買収はリスクが高い」といって、はなから否定的に論じることは適切ではない。わが国では、買収の結果、財務内容が悪化し企業経営の安定性・持続性が損なわれるという不安は根強い。海外の製薬大手が買収を重ねて巨大化したにもかかわらず、企業価値が高まっていないとの指摘もある。

 そうした懸念を解消するためには、海外市場に精通した、あるいは買収に関する専門的なスキルを持つ人物を経営陣に招き、実務を任せる必要がある。重要なことは、経済のグローバル化を止めることはできないということだ。変化のスピードが加速化する環境に適応するためには、グローバルな視点で経営を考え、成長につながる取り組みを実行できる経営者が求められる。そのうえで、経営者は有言実行の経営=業績計画を実現することを進めなければならない。

 大正製薬をはじめ買収によって成長を目指す企業のトップが、そうした発想を実務に反映させれば、企業の成長期待も高まるだろう。そうした企業が製薬業界だけでなく、他の業界にも増えれば、わが国の経済の実力=潜在成長率にもポジティブな影響があるだろう。
(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

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