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芸人兼ゴミ清掃員による、おもしろ「ゴミ」エッセイ

新刊JP
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「3月までに40万持ってこい」

 まるで闇金業者の取り立てのような口調で奥さんに凄まれた芸人、マシンガンズの滝沢秀一さん。そのお金は子どもができたためにかかる費用だった。

 なんとかお金を稼ぐために、芸人の傍らゴミ清掃員をはじめて6年。

 働く中で得たうんちくやエピソードを発信したツイッターはたちまち人気を集め、出版された著書『このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』(白夜書房刊)はゴミに対する意識が変わるかもしれない一冊だ。

 本書の巻頭ではイラストレーターのタナカリヨウスケさんによるイラストとともに、41篇のつぶやきが掲載されている。

「ビン1本ぐらいわからないだろうと可燃ゴミに入れている人がいるが、1年も働けば持った瞬間、音と重みですぐわかる。」

 というつぶやきには、「アハハ…」と笑いながらゴミをもった瞬間、ハっと異変に気付き、ビンの存在を見抜く清掃員のイラストが描かれている。ゴミ収集のプロともなれば、袋を開けずに持っただけで違反が分かってしまうとは驚きだ。こうしたプロの手を煩わせないためにも、きちんとした分別を肝に銘じなければいけない。

 他にも「粗大ごみ回収でバランスボールを積むと荷台でコロコロ転がり、バランスが悪い。」など、想像すると笑ってしまうような清掃員あるあるを、芸人ならではの目の付け所で切り取ったエピソードが満載だ。

 今まで注目を浴びる事が少なかったゴミ収集の世界。知れば知るほど清掃員の方には頭が下がる思いだ。

 本書には、清掃員が思わず「神」と拝んでしまうぐらい素晴らしいゴミの出し方なども掲載されており、楽しく読みながら身に付くことも多い。

 自らのゴミの出し方について、あらためて見直す良いきっかけになるかもしれない。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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