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イチローは有終の美を飾れるのか? マリナーズが犯した過去の“大失態”

文=美山和也
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“マイナー落ち”をイチローが受け入れられるのか

 前出の米国人ライターも、こう続ける。

「マリナーズが昨季序盤でイチローを解雇したとき、『会長付特別補佐』の肩書を与えたのは、グリフィーJr.に対して犯した“過ち”を繰り返し、再びファンに批判されるような事態を避けたかったからではないか。その後、イチローを緊急獲得したのは、レギュラーを予定していた外野手が故障してしまったからで、彼らが復帰すればイチローの出番がなくなるのはファンもわかっていました。チームに帯同し、一緒に練習するのを許したのは、イチローに対する誠意であり、グリフィーJr.に対する引け目というか、同じ過ちを犯してはいけないとの思いが強くあったのでしょう」

 そのイチローを、日本開幕戦後に再び解雇する、あるいはマイナー降格を通達するとなれば、フランチャイズ・スターに対する球団の誠意が疑われることともなりかねない。かといって、28人で迎える開幕ベンチ入りメンバーは、その後通常の25人に戻さなければならない。一般論としてメジャーリーグでは、控え外野手を2人以上ベンチ入りさせるようなことはない。その定理からすれば、5番手以降の外野手となりそうなイチローがベンチ入りしメンバーに残る可能性は、かなり低いだろう。

「マイナーに降格させ、そこでメジャー復帰のための調整をさせるのかどうか。45歳という年齢も気になります。イチローのプライドが、マイナー落ちを受け入れられるのかどうか……」(前出・特派記者)

 仮定の話とはなるが、イチローがマイナー降格を受け入れられないとなれば、日本球界復帰の話が再燃してくる可能性もなくはない。

「華々しい花道での“ラストラン”のため、レギュラー外野手を蹴散らす文句なしの活躍を見せてほしい」。ディポトGMの「2試合で7安打」発言は、球団側のそんな願望の表れだったのかもしれない。
(文=美山和也)

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