ビジネスジャーナル > エンタメニュース > 現役アイドルはいくらもらってる?  > 2ページ目
NEW
現役マネージャーが語る、芸能ニュース“裏のウラ”第2回

Love-tune問題から考える「アイドルとカネ」問題 ぶっちゃけいくらもらってる?

芸能吉之助

所属の際に必ず契約を交わすのがルール

 とにかく、メジャーデビュー前のアイドルの子たちというのは、これからどういうかたちになるか先がわからない場合が多いので、契約もごく基本的な条項だけという場合が多いんです。

 たとえば……
「○年○月〜○年○月まで契約します。所属している間は他の事務所と契約してはダメ」
「仕事はきちんとすること」
「“仕事に関する守秘義務”“最低限の法律の遵守”“契約解除の場合は○カ月前までに申し入れること”」

などなど、普通の雇用契約書にもあるような本当に超基本的なことばかり。「それ以外の細かい条件は別途協議する」的な文言もひとこと入れておく場合が多いですね。その後の状況次第で、かかってくる経費や稼ぐことになるお金も変動してくるので、事前にそれを予測して細かく決めるのは難しすぎるんです。

 もしくは、“専属料”というのを最初に支払って、あと月々にかかるレッスン料は○○円、というケースもありそうですね。

 とにかく、タレントや事務所によっていろいろなパターンがあるので一概にこうですよ、といい切るのはなかなか難しいところですね……。

「給料の額」はメンバー間でも口外禁止!

 で、気になるのは、「デビューしたアイドルの子たちは実際のところいくらくらい給料をもらっているのか?」ですよね。これまたハッキリいえなくて申し訳ないんですが、ほんと、人それぞれとしかいえないですよね……。収入の基本は給料で、別途グッズの売上なんかがあれば都度都度、という感じかな。

 アイドルの子たちがあれだけ物販をがんばっているのは、その分おカネが入るから。特に地下アイドルの子なんかはそれがすべてですもんね。物販でいくら売れるかが自分の実入りに直結するから、一生懸命グッズを売るっていう。まあ、「ハロー!プロジェクト」や「AKB48」なんかのレベルになるとそういう感じじゃないでしょうけどね。

 そして、アイドルグループほとんどにいえることなんですけど、大事なのは、給料の額は絶対に口外させないこと。なぜなら、メンバー間で、必ずモメるから!

 これね、本当に難しいところでして……。たとえばグループではなく個人で写真集をつくったり、個人でイベントを開催したりとなると、本来はその分給料を多く払うのが当たり前でしょう? 多く働いているんだから。でもこれがグループの難しいところで、「どうしてあの子のほうが私より多くもらってるのよ」なんて思う子が絶対出てくる。かといって、全員一律同じ給料にしたとしたら、それはそれで「私のほうがあの子より多く働いているのに、どうして同じ給料なのよ」とモメる。だから、「絶対に互いの給料の額は明かすな」って決めるのが一番いいんですよね。

 でも、どんなにそう言い含めたところで、絶対すぐバレちゃうんですよ(笑)、困ったことに。そもそもアイドルやろうなんて子はプライドがすごく高いから、「アンタより私のほうがたくさんもらってるわよ」ってどうしても言いたくなっちゃうんですよね。みんな子どもだし。

 あとは、口に出さなくても、突然カネ遣いが荒くなったり、贅沢をし始めたりとかでバレたりって場合もありますね。

 で、ですね。そういうときにキケンなのは、それが自分のおカネによるものだったらいいんだけど、そうじゃない場合。熱心なファンからのプレゼントだったり、彼氏からだったり、よくわからない“飲食店経営”の肩書を持つナゾのオジサン(笑)だったり。AKB48のメンバーなんかもよく、何十万もするような高級ブランドバッグを持っているところを写真に撮られて、“パパ疑惑”なんて騒がれてますよね……。10代の女の子がカルティエとかヴィトンのバッグとか持ち始めて、マネージャーにバレたら怒られるから「自分で買った」って周りには言うんだけど、そうするとほかの子は「あの子は私より高い給料をもらってるの!?」ってなっちゃう。そういうことでグループの仲が破綻してきたり……なんてことは、本当によくあるんですよ。

芸能吉之助/芸能マネージャー

芸能吉之助/芸能マネージャー

弱小芸能プロダクション“X”の代表を務める、30代後半の現役芸能マネージャー。趣味は食べ歩きで、出没エリアは四谷・荒木町。座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。

Twitter:@gei_kichinosuke

Love-tune問題から考える「アイドルとカネ」問題 ぶっちゃけいくらもらってる?のページです。ビジネスジャーナルは、エンタメ、, , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!