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パイオニア、香港系投資ファンドの経営支配下に…10年以上“経営危機常態化”企業の末路

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 18年4~6月期決算では資金繰りの悪化の懸念から「継続企業の前提に関する疑義注記」が付いた。経営改善計画を主力の三菱UFJ銀行など銀行団に提示し、借入金の借り換えについて合意を得る予定にしていた。しかし、抜本的な経営の見直し作業が遅れたため、経営改善計画を銀行団に提示できず、借り換えの合意が得られなかった。銀行団が借り換えに応じなければ、その時点で資金が底をつき経営は破綻する。

 切羽詰まったパイオニアは、自動車部品メーカー大手のカルソニックカンセイに支援を要請したがまとまらず、最終的にベアリングに駆け込んだ。パイオニアの経営陣は全面降伏し、ベアリングに城を明け渡すことにした。

三菱電機とNTTドコモのパイオニアへの出資は赤字

 パイオニアはこれまでに何度も経営危機に見舞われた。そのたびに大手企業からの支援で急場をしのいできた。

 07年にシャープと資本提携し、シャープが筆頭株主(持ち株比率8.05%)となった。13年6月にはNTTドコモおよび三菱電機と資本業務提携。NTTドコモは約50億円、三菱電機は約39億円の第三者割当増資を引き受けた。新株発行価格は1株194円。三菱電機が、それまでの保有株式を含めてシャープに次ぐ第2位の株主、NTTドコモは第3位の株主となった。

 経営再建中のシャープは14年8月、パイオニアとの資本提携を解消、出資金を回収した。シャープが撤退し、三菱電機が持株比率7.37%の筆頭株主、NTTドコモが6.81%の2位株主となった。

 今回の買収スキームで割を食うのは、三菱電機、NTTドコモをはじめとする既存の株主たちだ。ベアリングの買い取り額は1株66.1円。三菱電機の保有株数は2788万株なので売却額は18億円。NTTドコモは2577万株で17億円。1株194円、50億円内外を注ぎ込んだためバランスシートは大赤字だが、売却して撤退する道しか残されていないのが実情だ。
(文=編集部)

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