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旗艦店閉店のH&MやFOREVER 21は、なぜユニクロとGUに惨敗したのか?

文=A4studio
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 森田氏は「もちろん、単にファストファッションが飽きられているという理由も考えられる」と語るが、冒頭で触れたH&MやFOREVER 21といった外資系ブランドは、日本人の好みにどこまで対応できているのだろうか。

「H&Mは、攻め感のあるアイテムと、ベーシックなアイテムとの差が激しいブランドです。オシャレ感度が高い人には刺さるにせよ、万人ウケはしません。それと、昨年はアーデム、今年はモスキーノといった具合に、ハイブランドとのコラボレーションを実施するのもH&Mの特徴なのですが、その時期だけ店に客が飛び込んで、あとは大して混まないという印象もあります。

 FOREVER 21も、日本で受け入れられるのは難しいテイストのブランドでしょう。年上ではなく若者向けで、西海岸風やサーフ系に偏っており、夏に着る分にはよくても、冬になるとツラいという特性があるはずです。

 H&MやFOREVER 21の代表的な店舗が次々と閉店した話にもつながるのですが、昨今はファストファッションの路面店が減ってきており、ショッピングモールへの出店が目立ちます。路面店は敷地や家賃の問題がありますし、最近は『ショッピングモールに行けば、すべてが揃う』という“時短ショッピング”が人々の定番になってきていますからね。

 しかしショッピングモールでは、GLOBAL WORKやniko and…といった国内ブランドが、外資系とほぼ同じ値段でありながらも、高品質なアイテムを取り揃えています。そうなると、消費者が外資系ではなく国内ブランドを選ぶのは当たり前で、ファミリー層は特に顕著なのではないでしょうか」(同)

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 外資系ファストファッションのブームが過ぎ去り、苦境に立たされているのは、必然の結果だといえるのかもしれない。続いて、国内ブランドの動向についても解説してもらった。

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