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ゾゾ前澤社長が通う一食500万円のレストランの“価値”…日本人特有の金の使い方

文=兜森衛
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 ただ、人が何を美味しいと思うかは極めて主観的なことで、こういう店でコストパフォーマンスがどうこうというのは、あまり意味がありません。そこで食事をしたり、会員になっていること自体がステータスだからです。レストランとして考えればちょっと奇妙なことですが、前澤さんがお金を払うに値すると思えば、それはそれでかまわないとは思いますけどね」

高い食材は“ブランド料”

 ちなみに出川哲朗は「俺も何を食べたか覚えてない。スパゲティとか。スパゲティにトリフがこんなに乗っている。めちゃめちゃうまかったです」と語っていた。

「グルメの世界では、“これは美味しいということにしましょう”という約束があるんです。その約束が守られた料理がたくさん出てくると、なんとなく美味しいと思ってしまう。でも、食材に依存し過ぎると、あんまり美味しいものはできない。食材を生かさないといけないからです。貴重な食材だから美味しいというわけでもないですしね。たとえばトリフなんかすごく香りが強いので、たくさん使うと30秒くらいで鼻がおかしくなっちゃう。つまり、トリフはたくさん使えばいいわけではない。料理人の力量がすごく問われるので、トリフの扱いに長けたシェフであれば、それだけでも有名になれるはずです。

 一般的に高い食材は“ブランド料”で、日本人はそれに弱いんですよね。そんな食材ばかりを毎晩食べていたら体を壊すし、楽しくないでしょう。同じ刺激だと飽きちゃいますからね。私もさんざん食べることを仕事にしてきましたが、食べものに過剰な関心がない方が絶対に幸せですよ。もっと美味しいものを食べたいとか、常に美味しいものを食べていたいとか、上を目指す人生は辛いので私はもうやめました。

 結論としては、自分がお金を持っていることを確認するためにAのような超高級店に行くのなら、それはそれでいいし、そういうお店に行けなくてもなんの問題もないということです。『一食で500万円使った』と言うと人々の反感を買うかもしれませんし、個人的には、もうちょっと違うお金の使い方があるのではないかと思います。お金さえ出せば食べられる都心の高級レストランをうらやむ必要はまったくないのです」

 アメリカのロケット企業「スペースX」社の民間月旅行計画にいの一番に手を上げた前澤社長。お値段は総額750億円以上ともいわれているが、経験にはお金を惜しまないのは、成功者たるゆえんなのかもしれない。
(文=兜森衛)

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