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JTの新型プルームテック、健康懸念物質99%カットと「吸いごたえ」の両立実現

構成=長井雄一朗/ライター

 JTの低温加熱型は、たばこの葉を燃やさず、高温で直接加熱もしないことにより、紙巻たばこと比較して「におい1%未満」「健康懸念物質99%以上カット」を実現している。周囲に非喫煙者がいる際は、配慮しながら楽しめる製品だ。一方、「高温加熱型」は、紙巻たばこと比較して、においや健康懸念物質をカットしつつ、際立つたばこの葉のうまみを実現している。従来のプルーム・テックに加えて今回、低温加熱型「プルーム・テック・プラス」と高温加熱型「プルーム・エス」が製品ラインナップに加わった。

 加熱式たばこは、先行製品の優位性を生かしたフィリップ・モリス・インターナショナルが展開する「iQOS(アイコス)」が優勢。JTはアイコス追撃のラインナップを揃え、勝負をかける。低温・高温の両方に新製品を同時投入し、低温カテゴリーのさらなる拡大と高温カテゴリーにおけるシェア奪取の獲得を目指す戦略だ。

 従来のプルーム・テックは、「においが少ないため、髪や服ににおいがつきにくい」「部屋の空気や壁紙を汚しにくい」といった定評がある半面、「より吸いごたえを強化してほしい」という要望もあった。

 そこでプルーム・テック・プラスでは、「におい1%未満」「健康懸念物質99%以上カット」はそのままに、クリーンな特徴に高い満足度が得られつつ、体験したユーザーの90%以上が吸いごたえと大人の嗜好品を楽しめる満足感があったという。実現した背景は、たばこ葉とたばこペイパーを増量した点にある。

 岩崎マネージャーは、ユーザーの「吸いごたえがあるのに、においが少ない。まさにこれを待っていた」「パワーアップしてパンチがある」との声を紹介した。飲食店等の周囲に人が多い場所や自家用車の中などでも、周囲に配慮しながら愉しめる。メンソールタイプ2製品、レギュラータイプ2製品、合計4製品を用意した。

 もう一方のプルーム・エスは、国内紙巻たばこシェアNO.1の「メビウス」が持つ味わいを実現した。低温加熱型と比較すると、ややにおいや健康懸念物質は上昇するが、それでもにおいは5%、健康懸念物質は90%以上カットしている。前身の「マイルドセブン」時代から長くファンを獲得してきたメビウスの味わいと高温特有のにおいを低減することで、加熱式たばこ戦国時代での勝利者を目指す。

 プルーム・エスの製品は、レギュラーが1つ、メンソールタイプが2つの合計3製品。

「加熱式たばこが長くユーザーから愛されるために、忘れてはならないことがあります。それは、機能だけではなく嗜好品であるということです。私たちは、本質的な価値を高めていきたい」(岩崎マネージャー)

 JTでのRRP事業の拡大や収益基盤強化に向けた投資の注力は、今後の核心的な戦略の位置づけになる。これからの加熱式たばこ事業の拡大を競ってシェア拡大を目指していくことになるが、進化するJTの戦略に対して関心が集まる。
(構成=長井雄一朗/ライター)

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