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NECの凋落…1万人削減でもまた削減、2千億円かけ赤字企業を連続買収に懸念広まる

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 だが、NECは海外M&Aで失敗した苦い経験がある。1990年代に出資や融資を含めて2000億円を投じた米パソコン大手のパッカードベルは“負の遺産”となった。NECが2009年3月期の連結赤字が2966億円となった最大の原因が、パッカードベルの業績悪化である。

 それ以来、海外M&Aには慎重だったが、成長路線に戻すには海外でのM&Aしかないと決断した。海外でのセーフティ事業を成長の核と位置付け、KMD社とNPS社の買収に勝負を賭けた。赤字経営の両社が、NECの救世主となるのだろうか。

リストラを連発、看板事業がなくなる

 かつてNECは半導体で世界を席巻した。パソコンは国内シェアでトップを誇った。ところが、パソコンや携帯電話事業で敗走を重ね、本体から切り離すリストラを繰り返したあげく、看板事業がなくなった。

 16年4月、新野氏が社長兼CEOに就任した。18年1月30日、20年度までの中期経営計画を発表したが、人員削減などの構造改革に重点が置かれた。人員削減に踏み切るのは、01年から4度目となる。01年に4000人、02年に2000人削り、12年には1万人削減した。ハードウェアの技術者をソフトウェア分野へ配置転換して乗り切ろうとしたが、社員のスキルが合わず混乱した。

 一時期、世界一を誇った半導体は、10年に旧ルネサステクノロジと経営統合してルネサスエレクトロニクスとなり、NECは17年に保有株のほとんどを売却して撤退した。

 PC98シリーズで国内首位を走ったパソコンも、11年に中国・レノボの軍門に下った。14年まで国内首位だった携帯電話も、NECカシオモバイルコミュニケーションズに移行し、16年に解散した。インターネット黎明期からプロバイダー事業を先導したビッグローブは14年に売却した。

 車載用リチウムイオン電池市場でパナソニックに次ぐ売り上げ規模だった日産自動車との合弁会社オートモーティブエナジーサプライと、その電極を製造する子会社を18年3月、中国系ファンド・GSRキャピタルに譲渡した。家庭用小型蓄電池事業の終了も決めた。
(文=編集部)

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