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アルフレッド・アドラーが考える「子どもを育てる上で大切なこと」

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※画像:『生きる意味 人生にとっていちばん大切なこと』(長谷川早苗翻訳、興陽館刊)

 子どもの心が正しく成長するために大事なことは何か。そのひとつが、周りの大人たちが子どもを甘やかさないことだろう。

 では、甘やかされた子どもたちはどう成長するのか。そして、そうならないためには、どうしたらいいのか。

 『生きる意味 人生にとっていちばん大切なこと』(長谷川早苗翻訳、興陽館刊)は、アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーが、「甘やかされた子どもたちはどう成長するのか」「母親と父親が子どもの成長に影響を与えることとは」「人生の意味とは何か」などについて、細かく明確な分析を行いながら「人生の意味」に迫る一冊だ。

 人間を測る唯一の尺度は「人類の避けられない問いに対してどう行動するか」だとアドラーは考える。この「問い」とは、社会、仕事、愛にどう向き合うか、ということだ。

 この向き合い方で重要なことは何か。それは、子どもの頃のライフスタイルだという。生まれつきの能力の影響、そして環境と教育の影響が、子どもの成長の土台となっているからだ。この時期から甘やかされてしまうと、自ら人生の問いを解き、幸福になることから遠ざかってしまうとアドラーは指摘する。

 そのライフスタイルの中で、個人が人生を通してどう考え、感じ、行動するかが見つかってくる。そのため、甘やかされた子どものスタイルは、たいてい外部から援助が確実に得られる状況で生じている。

 そうならないようにするには、家族は子どもを対等の協力者として扱い、仲間になるよう手ほどきをすることで、家族に協力するように促していくことが大切だ。

 母親が過剰に子どもを可愛がり、子どもの態度や思考、さらに会話にも協力を求めずにいると、何でも誰かにしてもらおうと期待するようになる。こうなると、いつも自分が中心で、他人を使おうとする人間になってしまうのだ。

 ただし、甘やかされた人物が、人生の成功を得ることができないわけではないともアドラーは言う。成功できるのは、事態を克服し、失敗から学んできた人。なので、甘やかされてきた人の治療や更生には、精神を磨きつつ、失敗はライフスタイルから生まれたとわからせていくしかない。

 さらに大事なのは予防。家族、とくに母親が、子どもへの愛情を甘やかしの域まで進めてはいけないということを理解する必要があるとアドラーは述べている。

 1933年に発表されて以来、読まれ続けているアドラーの名著から、「生きる意味」について学び、考えてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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