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ラファエル氏アカウント停止が契機に?「ユーチューバーは稼げる」という幻想の終焉

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 一般的に動画投稿者が得る収入は、動画再生1回につき0.1~0.2円などといわれるが、ユーチューバーに聞くと「実際はそんなに単純なものではない」という。計算の基本は再生回数と再生時間だが、広告収入が分配されることもある。有名なユーチューバーは講演やテレビ、コマーシャルなどでも稼げるので、城ノ下容疑者のピーク時の年収は「1億円超えだったのではないか」と言う人もいる。

 だが、それは1動画の再生回数が1000万回を軽く超えていた3年前までのこと。最近は2年前の「30分AAAjoken動画!お外で遊べるオススメおもちゃ動画まとめ」が再生回数58万回、8カ月前の「任天堂 ミニ スーパーファミコンを開封してみた!」が3.8万回と、低迷の感は否めない。

厳しいが再起を許す場であってほしい

 
 城ノ下容疑者は容疑を否認しているようなので、現時点では推定無罪。警察に逮捕・勾留されると「犯罪者」として扱われてしまう状況のなかでは、あれこれ詮索するのは避けたいところだ。前出の映像クリエーターによると、YouTubeの利用規約や、動画投稿者にとって収入源となる広告配信サービス「Google AdSense」の規定は厳格なことで知られ、違反すると容赦なくアカウントが凍結(BAN)されるという。なかでも登録者数や再生回数を不正に増やすことには厳しい。広告料の詐取に当たるからだが、投稿者が逮捕されてもBANの事由にはならないという。

「30分AAAjoken動画!」チャンネルが閉鎖されなければ過去動画が再生されるので、城ノ下容疑者はそれなりの収入が維持できるだろう。YouTubeの運営元は「原則無罪」の立場を貫くはずなので、ネットに溢れている「AAAjokenはもうダメ」という見方は必ずしも当たっていない。

 一般論だが、城ノ下容疑者がユーチューバーをサポートするMCN(マルチャンネルネットワーク)事業者の支援を今後は受けることができないとすると、税務処理などのサポートやスポンサーの確保などが難しくなる。特に今回は大麻保持という反社会的な行為での逮捕なので、イメージを重視する子ども向け玩具のスポンサーが一斉に降りてしまうことが考えられる。

「再起するには一からの出発を覚悟しなければならない」と、ベテランのユーチューバーは指摘する。ハンドルネームを変え、テーマを変え、改めてYouTubeパートナープログラムに登録してチャンネルを開設するということだ。風説が流れるなかでその手続きを進めるのは困難を伴うだろうが、つい6年前は日本にユーチューバーは存在しなかった。ネット空間は挫折者に厳しいだけでなく、彼らが再起可能な寛容な世界であってほしいとも思う。

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