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小林敦志「自動車大激変!」

スズキ、ジムニーに加え新型ハスラー投入で「軽」大乱戦?eKワゴンとデイズは全面刷新!

文=小林敦志/フリー編集記者

消費増税が軽ユーザーの需要を直撃か

 ターニングポイントは暦年、事業年度共に後半にやってくる。暦年では、10月に予定されている消費税率の引き上げである。今のところ、今回ばかりは政府が税率を引き上げるのはほぼ確定的ながら、見送りについても予断を許さない状況となっている。

 軽自動車ユーザーの多くは、維持費の安さなどの経済性を重視して乗っているため、消費税引き上げによる需要の落ち込みは登録車以上になるともいわれている。予定通り10月から引き上げとなれば、19年10、11、12月の販売台数が落ち込むのはわかりきっていること。つまり、9月までに各ディーラーに課されている19暦年締め目標販売台数をクリアしておかなければ、前年同期割れは避けられない。

 当然、9月まではスズキとダイハツのデッドヒート状態が続くが、そのなかでも、たとえば“用品5万円分サービス”などのメーカーインセンティブ、そして自社登録による販売台数の積み増しでどこまで無理をしてくるかが勝敗を分けそうだ。

 さらに、19年3月に三菱自動車「eKワゴン」と日産「デイズ」のフルモデルチェンジが予定されている。このタイミングでのモデルチェンジは19年度に入ってからの販売促進を視野に入れており、この2車のモデルチェンジがスズキとダイハツをさらに刺激するのは間違いないだろう。

 ホンダも初夏あたりに「N-WGN」のフルモデルチェンジを予定しており、消費税引き上げ直前のタイミングでスズキとダイハツにプレッシャーをかけてきそうである。

 事業年度締めでは、20年の東京オリンピックの影響で規模縮小や会場の分散など、いずれにせよイレギュラーなかたちにはなるものの、10月下旬に開催される東京モーターショーがキーポイントとなるだろう。おそらく、そこで19年末に正式デビュー予定とされているスズキの次期「ハスラー」が参考展示される可能性が高い。

 スズキがダイハツに奪われていた暦年締めブランド別販売台数で14年にトップに返り咲いたのは、現行ハスラーがデビューし、たちまちブレイクしたことが大きく貢献しただけに、2代目ハスラーも自身のブレイクだけでなく、ほかのスズキ車の販売を盛り上げる“活力剤”としての効果も期待されているはずだ。

 一方で、ダイハツも黙って見ているわけではない。軽自動車規格の新規クロスオーバーSUV(スポーツ用多目的車)の投入が予定されているともいわれており、デビューのタイミングもハスラーとバッティングしているとされている。この新規SUVも、実際にデビューするならば東京モーターショーで参考展示されることは必至。東京モーターショーの会場で、スズキとダイハツが正式デビュー前の“前哨戦”を展開してくる可能性は高い。

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11:30更新
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