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沖有人「不動産の“常識”を疑え」

東京の新築マンション、高くても買うべき「値上がり確実」なエリア一覧…五輪宿舎跡地はNG?

文=沖有人/スタイルアクト(株)代表取締役、不動産コンサルタント

 ひとつ目は現時点で入居までに約4年あることだ。マンション価格が天井を打った感が出ている現在、将来価格が値上がる可能性は低い。4年後は相場がどうなっているか、誰にもわからない。それでも今年の5月から販売が開始される。

 2つ目はアクセスが悪いことだ。駅から徒歩20分程度かかる立地で、BRT(バス高速輸送システム)というバスを走らせるというが、本数や利便性は高いとはいえない。都市では鉄道でないと交通事情は劣ることは否めない。

 3つ目は面積が広いものしかないことだ。3LDKと4LDKの間取りしかないが、面積が大きくなる分、価格帯は高くなる。都心3区のひとつの中央区につくるには、この企画は時代に逆行している。価格帯が高くなると買い手は少なくなり、ファミリー中心の街になり多様性に欠ける。

 大規模再開発マンションにも成功の法則があるのだ。これに逆らうと成功確率は下がるので、気をつけてもらいたい。
(文=沖有人/スタイルアクト(株)代表取締役、不動産コンサルタント)

【※1】
住まいサーフィン

沖有人/スタイルアクト(株)代表取締役、不動産コンサルタント

沖有人/スタイルアクト(株)代表取締役、不動産コンサルタント

1988年、慶應義塾大学経済学部卒業後、2社を経て、1998年、現スタイルアクト株式会社を設立。マンション購入・売却者向けの「住まいサーフィン」は28万人以上の会員を擁する。「タワーマンション節税」などの不動産を使った節税の実践コンサルティングに定評があり、不動産分野でのベストセラー作家として講演・寄稿・取材・テレビ出演多数。主な著書に『マンションは10年で買い替えなさい』(朝日新書、2012年)、『マンションを今すぐ買いなさい』(ダイヤモンド社、2013年)、『タワーマンション節税! 相続対策は東京の不動産でやりなさい』(朝日新書、2014年)など。
住まいサーフィン研究所

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