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話題の「電子水」、専門家は「科学的根拠なし」と指摘…アマゾンでは1本1万円超で販売

文=深笛義也/ライター
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「女優さんのバッグから出てきたもののなかに、『トルマリンローラー』もありましたよね。トルマリンも一時期流行って大手メーカーからも製品が出ていましたが、トルマリンも科学的に効果が否定されています。

 私が最初に水の本を書いた時、すでにアルカリイオン水とかトルマリン、電子水、パイウォーターとか、いろんな水が入れ替わり立ち替わり出てきては、“信者”をつかまえていたわけです。水がいいのは、飲んでも副作用がない点です。ほかのものだといろいろ入れてあるので、副作用が出たりして問題になったりします。水はむしろ体に絶対に必要なもので問題になりにくいので、水に特別な働きを持たせた“ナントカ水”っていうのがどんどん出てくるんですよ。ただの水でも、やっぱり水としての働きはあるわけです。たかが水ですが、されど水なので、水の働きはあります。乾燥している肌に水をやれば、皮膚にとってはいいことです。だから騙されちゃうんですよ。

 皮膚への浸透力が高いというのであれば、人間に対してちゃんとした試験をするべきでしょう。浸透力が高いとしたら、ちゃんと数値が出るはずです。そういうこともなしに、科学的用語をちりばめて、わかりやすい物語をつくり上げて騙しているだけだっていうのが私の考えですね」(同)

メーカーは「そっとしておいていただければ……」

 こうした疑問点を再びGMコーポレーションにぶつけると、以下のように答えた。

「あり得ないと申されましても、電子を過剰に含んでいる電子水はあります。ただ電子の数を数える機械がこの世にないんですよ。水素とかを測る機械はあったとしても、電子のほうは測るものがありません。だけど20年以上、釘が電子水によって錆びないという状態をキープしているということがあります。薬をつくる時に臓器とかを腐らないように防腐効果のあるものとしての役割を果たしています。普通の精製水とは違う機能を持っている水を使っているということです。

 ただ、呼び名が『電子水』と言われていますが、科学的な名称ではなく、成分としては水として登録しています。薬事法に引っかかるようなことは極力避けて、柔らかい表現に努めています。テレビで、モデルさんが製品を紹介されたのは、私たちから『これを言ってください』などと一言も言っておらず、ただ勝手に気に入って言ってくださったものですので、CM要素はまったくありません。そこはご理解いただきたいところです。電子水について、あまり良いように思っていない方が意見をなされるということに関して、喜ばしいことではないので、そっとしておいていただければありがたいです。せっかくモデルさんが電子水を紹介してくれたのに、そんなのは違うということをいきなり言われてしまうと、ちょっと悲しいなという感じです」(GMコーポレーション広報)

 インターネット上では、「水素水の次は電子水か」として話題になっている。2016年12月、国民生活センターがテスト結果を公表したことによって、水素水については「今のところ、水分補給以上の効果はない」というところに落ち着いた。有害なものではないので、今でも商品として売られている。

 電子水について国民生活センターに問い合わせたところ、今のところ消費者からの相談はなく、したがって検証する予定もないとのことだ。
(文=深笛義也/ライター)

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