前澤社長、店舗販売の服の原価暴露→批判殺到でTwitter休止…ZOZO業績に悪影響か

 インターネット衣料品通販大手ZOZO社長の前澤友作氏が7日、「本業に集中します。チャレンジは続きます。必ず結果を出します。しばらくツイッターはお休みさせてください」とツイートし、話題を呼んでいる。

 前澤氏は 6日、ツイッターで「アパレル業界を変えていきたい」と投稿。一連のコメントで洋服の原価について、「原価だけが価値じゃない」「それがビジネスなのでは?」などと言及したことが物議を醸した。

 これらの投稿は「みなさんの洋服の買い方は?」という質問から始まり、「どうせ少し時間がたてばセールになるので、洋服を定価で買うのは馬鹿らしいと思う」「自分が定価で買った洋服が、あとあとセールで安く売られているのを見たときの気持ちは?」などとツイート。続けて、「いまお店で約1万円くらいで売られている洋服の原価がだいたい2000~3000円くらいだということを、皆さんはご存知ですか?」と記した。

 前澤氏の投稿は話題を呼び、ネット上には「上乗せされた利益はぼったくりというわけじゃない」「人件費や店舗費用を無視した考え方」といった声が続出。前澤氏は「関係者の方には耳障りな表現も含まれる」と謝罪ツイートを行ったが、のちに原価言及を含め一部投稿を削除している。

 前澤氏といえば、奔放な発言や突拍子もない行動がたびたび話題になり、先日もツイッターで「100人に100万円プレゼント」企画を実施したばかり。キャンペーンツイートがリツイート数世界最高記録を更新するなか、「“ZOZO離れ”を食い止めるための話題づくり」といった指摘をする声もあった。その直後には、臓器移植が必要な幼児の存在を知った前澤氏が、ツイッター上で寄付協力を呼びかけた。特定人物への寄付を呼びかけることに疑問の声が上がると、「人の行動に文句つけたって誰も得しない」と反論して話題を呼んだ。

 豪快な羽振りは以前から注目を浴び、2018年8月には高級ブランド「エルメス」で内装を施したプライベートジェット機をツイッターで紹介。直後に「今後も僕はいろんなモノやコトをここで自慢しまくるので、嫌な人は見ないでね」とツイートした。同月放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)では女医の西川史子が「ちょっと調子に乗ってませんか?」と苦言。SKE48・須田亜香里も「ニュースになってやろう、みたいな意気込みが強すぎ」と同調している。

 女優・剛力彩芽との交際もオープンにしているが、1月に入り自身のツイッターアカウントのプロフィールに「剛力彩芽さんが彼女です」と足したにもかかわらず、数日後に削除した。それをメディアに取り上げられ、「別れたのか」「事務所から抗議が入ったのではないか」といった憶測が飛び交い、前澤氏は「世界一どうでもいい」と切り捨てた。この一連の流れを受けて、ネット上には「話題づくりにしか見えない」「もはやツイッター芸人」といった批判的な反応が広まった。

 前澤氏がつぶやくたびに批判が渦巻くという傾向が確立されつつあり、ZOZOにとってもマイナスでしかないのではなく、このままでは自らが提供する話題によって、かえって“ZOZO離れ”が加速してしまう恐れが懸念されていた。

 ZOZOは1月31日に19年3月期業績見通しを発表した。商品取扱高を3600億円から3270億円と9.2%、売上高を1470億円から1180億円と19.7%、営業利益を400億円から265億円と33.8%、純利益を280億円から178億円と36.4%、それぞれ当初予想から大幅に下方修正。ZOZOSUITの失敗や、ZOZOARIGATO発表後のテナントアパレルの反発などもあるが、前澤氏の言動が世間の不評を買っているためではないかとの指摘も上がっている。

 そんな懸念を受けてか、前澤氏は「本業に集中します」とツイッター休止を宣言したわけだが、ZOZOの業績が今後上向いてくるか注目される。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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