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木村隆志「現代放送のミカタ」

“凄み”を帯び始めた『後妻業』と主演・木村佳乃…挑む「尊厳死のプロ」というテーマ

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 さらに、小夜子は「あんたはなんで内縁なの?」「子どもは?」「あんたらセックスレス?」「欲求不満や」「(内縁の夫が)浮気してるんとちゃう? あんたが女として終わっとるからやね」「(ウチは)色気があるだけましや。あんたのお父さんもメロメロやったんやから」とたたみかけて朋美を打ちのめし、ここで勝負アリとばかりにゴングが「カーン」と鳴った。

 バトルの「はじめ」と「おわり」を示すゴングの演出は、「このパートはコメディとして笑いながら見てほしい」という制作サイドからのメッセージだろう。“圧勝”キャラ(ボケ)の木村佳乃、“完敗”キャラ(ツッコミ)の木村多江。大半の視聴者に漫才コンビ“W木村”のイメージを抱かせる演出の妙が光った。

自分なりの悪女像をつかんだ木村佳乃

 ただ、終了のゴングが鳴り終わった後も2人の攻防は続いた。つまり、「お笑いパートはここまで。ここからは本筋の“後妻業”というテーマに切り込んでいく」ということだ。

 朋美から「あなたは後妻を商売にしている人よ。用済みになった父を殺した。父はもっと生きたかった。だからあなたとの結婚を決めたはず。なのに、あなたはお金目当てで殺したでしょ。この人殺し!」とまくしたてられた小夜子は、「ウチは『殺してくれ』って頼まれたんや。あんたのお父さんに」と応戦。

 小夜子は、耕造から「最愛の妻が病死し、娘たちは寄りつかないため、さびしくてたまらなかった」こと、「もう思い残すことはあらへん。これ以上生きてむなしくなる前に終わりにしたいんや」と言われたことを朋美に告げる。

 さらに、「ちなみに死にたがってたのは、あんたのお父さんだけやないから。ウチが結婚した人、3人ともみんなそうや」「どのジイさんにも共通していることがある。孤独や。お金はある。ひとりでさみしゅうてたまらん。生きててうれしいことなんてなんにもあらへん。うちはそんな年寄りを助けてあげたいって思うただけや」と後妻業を正当化した。

 単なる悪女ではなく「必要悪なのかもしれない」と思わせるところが、『後妻業』と小夜子の肝となるところだろう。事実その後、小夜子が亡くなった“夫”たちに思いを馳せて「成仏しとるやろか」「天国で幸せになっとるやろか」「せやったらええなあ」とつぶやくシーンがあった。

 これまで木村佳乃に対して、「後妻業の女性にしては美人すぎる」「映画版の大竹しのぶと比べると凄みや怪しさが足りない」などの厳しい声が飛んでいたが、今回のシーンで一変。正論風の詭弁に笑いを織り交ぜた自分なりの悪女像を確立し、「この小夜子もアリ!」と思わせたのではないか。

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